虹の橋からきた犬 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087443790

作品紹介・あらすじ

「大丈夫。眼には見えなくなるけど、これからもあなたのそばにいるから──」孤独な男性と一途な犬の永遠の絆を描く感動長編。

感想・レビュー・書評

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  • 部下や親友にきつく当たり見放された主人公の南野とゴールデンレトリバーのパステルの物語。
    歪み荒んだ心を無償の愛で更生していくパステル。
    それによって少しずつ変わっていく南野。
    この小説は作者の実話が元になっているようで、ととも感動するお話でした。
    南野が更生して過去に見放した旧友と和解するシーンはとても良かった。
    「虹の橋」というお伽話も実際にあるみたいです。

  • 親友と作ったドラマの制作会社社長の南野。
    日本一の制作会社を目指す南野は社員にも厳しく、弱音を吐く者にはあたり容赦ない言葉を浴びせていた。そんな社員を大切にせず、同じように家庭も大切にしない彼は、妻に見放され、会社からも追い出され四面楚歌の状態になった。
    その南野を唯一信じて愛情を与え続けてくれたのは、マンションの隣に住む老人から預かりおのまま飼うことになった一頭のゴールデンレトリバーのパステル。南野の頑なに閉ざした氷の心をパステルの無償の愛がしだいに溶かしていき、南野は新たな人生を歩み始めることができたのだが…

    人と犬の愛情溢れる物語。
    突然ここには生と死が関わってくるので、涙が溢れる場面もあります。
    でもこの作品を読み終えた時、いつか必ず訪れる別れに対しての考え方がガラッと変わりました。「身体はここにいなくても魂は居続ける」というよく言われることですが、それを素直に受け入れることが出来る素敵な作品です。
    動物と一緒に生活をされている方だけでなく、人と人とも同じだと思いますので、本当に多くの方に読んでいただきたい感動作です!


  • 犬のお話と言うよりも、お仕事に葛藤する男性のお話。そこに犬が絡んでくるという感じ。
    犬のパステルとの出会いから別れまでだけを濃厚に書いて欲しかった。

  • ペットがいると優しくなれるよね

    遊んでいる時も寝ている時も、ご飯を食べている時も
    見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれる

    でも、先日、愛猫を病気で亡くした私は
    なんで今この本を読んでしまったんだろう
    と、途中で後悔の嵐だよ
    あの喪失感は、経験した人にしかわからないよね
    家のあちこちにあの子の面影を探してしまう
    言葉にすると
    まだ涙が込み上げてしまうけれど

    虹の橋のお話を信じることて
    少し心が軽くなったように思う

  •  ワーカホリック気味のテレビ制作会社のワンマン社長がひょんなことから一匹の犬と出会い、意図せず自分で飼うことになり、それが自分を見つめなおすことになり、そしてお別れまでの物語です。著者の実体験がモデルになっているようです。
     私も犬や猫を飼ってみたいと考えることはありますが、やはりお別れを考えてしまうと気持ちが固まりませんね。家族同様と思うとなおさらに。

  • これは泣けるよね(泣)
    第二章はずっと泣いてた
    この手のお話は感想も難しい

    南野がまっとうな人になる為に
    パステルはやってきた気がする
    パステルのおかげで
    色んな事に気がついて
    結果
    温かい人たちに囲まれて…
    パステルも喜んでるね
    見えなくてもきっとそばにいるってことを
    信じたい

    ウチにも一歳の柴犬がいて 
    ヤンチャがすぎて家族は毎日疲れ果ててるけど
    縁があってウチに来ただろうから
    元気で長生きしてほしいな


  • 運命の犬が本当にいるかはわからないが、主人への愛情や繋がりは全ての飼い主が共感するところだと思う。うちの犬もいつかは亡くなると考えると、1秒でも長く一緒にいてあげたいと思った。

  • ベタだけれど感動
    ペットショップで買うのでは無いところがまた良い
    これが白新堂...

  • ゴールデン・レトリバーのパステルの一生、というか、パステルの無償の愛と純粋さに触れて自分の考えが卑屈で心が荒んでいたいたことに気づかされた主人公のお話です。

    帯に「1番泣ける犬小説!」とありますが、全くその通りです。作者の実体験に基づく小説ということもあるのだと思いますが、リアルです。

    読む前は本のタイトルに疑問があったのですが、虹の橋の話の続きからきたものかと納得です。そう考えたいものです。

  • 自分自身も愛猫に癌告知をされたことがあったので当時を思い出して泣きそうになったが、小説自体はあまり好きになれなかった。
    登場人物があまり魅力的でなく、ただ犬の愛情に甘えてるだけの自分勝手な人たちという印象。
    闘病がどんなに辛くても飼い主の望んでることなら犬は幸せ、みたいな描写には共感できない。
    飼い犬は飼い主に頼ることでしか生きていけないだけ。ただ苦しませるだけの延命の何が幸せなのか…

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著者プロフィール

1998年作家デビュー。2003年『忘れ雪』が大ベストセラーとなる。『ある愛の詩』『あなたに逢えてよかった』と続く“純恋小説”という新ジャンルを打ち立て、話題となる。著書に『動物記』『ブルーバレンタイン』など多数。近年、『虹の橋から来た犬』がスマッシュヒットとなる。

「2023年 『なごり雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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