坂下あたると、しじょうの宇宙 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
4.00
  • (4)
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 109
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087444995

作品紹介・あらすじ

「お前に見せてやるよ。本物の詩情を」

坂下あたるは、紙上に至上の詩情を書き込める天才高校生。
一方、彼に感化されて詩作を始めた佐藤毅は鳴かず飛ばず。
あたるの才能に、密かに嫉妬していた。
ある日、あたるの文章がネット上で盗作・改ざんされる事件が起こる。
本家の面白さを凌駕する模倣作に、あたるはとうとう書くことを止めてしまい――。
果たして、毅は親友の危機を救えるのか?
17歳のすべてを「文学」に捧げる2人の青春エンタメ小説。

最果タヒさんとの特別対談も収録。

【著者略歴】
町屋良平(まちや・りょうへい)

1983年東京都生まれ。
2016年『青が破れる』で第53回文藝賞を受賞してデビュー。
19年『1R1分34秒』で第160回芥川賞を受賞。
22年『ほんのこども』で第44回野間文芸新人賞を受賞。
その他の著書に『しき』『ぼくはきっとやさしい』『愛が嫌い』『ショパンゾンビ・コンテスタント』『ふたりでちょうど200%』など。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00644030

    坂下あたるは、紙上に至上の詩情を書き込める天才高校生。一方、彼に感化されて詩作を始めた佐藤毅は鳴かず飛ばず。あたるの才能に、密かに嫉妬していた。ある日、あたるの文章がネット上で盗作・改ざんされる事件が起こる。本家の面白さを凌駕する模倣作に、あたるはとうとう書くことを止めてしまう。果たして、毅は親友の危機を救えるのか? 17歳のすべてを「文学」に捧げる2人の青春エンタメ小説。
    (出版社HPより)

  • 青春は残酷だ。残酷ゆえに美しく、誰もが己の青春時代を色濃く覚えているのだろう。
    この物語は、小説と詩に情熱を捧げる二人の男子高校生を主軸に置き、文学という形なき怪物に挑戦し、敗北し、絡め取られ、それでも果敢に向き合い取り組んでいく泥臭い奮闘劇である。
    毅、あたる、それぞれの創作への向き合い方がさまざまで、当たり前だけど人の数だけ文学も違った答えを提示してくれるのだなと思った。まさに文学は星のようなもの。
    二人の将来が、文学と関わりの深い世界でありますようにと願ってやまない。

    巻末対談は最果タヒさんと。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1983年生まれ。2016年『青が破れる』で第53回文藝賞を受賞。2019年『1R1分34秒』で芥川龍之介賞受賞。その他の著書に『しき』、『ぼくはきっとやさしい』、『愛が嫌い』など。最新刊は『坂下あたるとしじょうの宇宙』。

「2020年 『ランバーロール 03』 で使われていた紹介文から引用しています。」

町屋良平の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×