国道沿いのファミレス (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 801
感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087450699

感想・レビュー・書評

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  • 図書館でジャケ借りした本。

    青春小説と言う帯があって、確かに25歳の恋愛小説だった。登場人物が皆すごくクセがつよいというか設定が混んでいて、最後に一気に予定調和になるところがちょっと不自然な感じもした。
    とは言え話題になった人のデビュー作とかがあると、こんな感じでゴリゴリ読み進めていくのもすごく楽しい。

    あやちゃんが、途中から、すごい勢いで、フェードアウトしていくのが、ちょっと寂しい。
    主人公は主人公なりに悩んでいるのだけれども、家族関係以外ではなく、仕事の悩みももう少し実際はあるのかなぁとか思いながら読んでいた。

  • p144「自分が止まっている時ほど、違う速度で動く誰かのことを思い出し、不思議な感覚に襲われる。」
    p204「平気で親に心配をかけられるようなら、そっちの方が子供だよ」
    p263「お父さんとお母さんの間には、もう愛情はないのかもしれない。ただ、夫婦なんてどこもそんなものよ。情で繋がるの」
    p269「彼女がいると、そういう嫌になっちゃうようなことを誤魔化すことができる。自分以外の誰かのためにとがんばっていると、それだけで立派な人になれたような気になる。それが気のせいであっても、それでいいんだと思う。自分自身なんていくら見つめても、何も出てこない。」
    p281「嘘偽りなく好きだと思ってくれる人とだけ一緒にいたい。僕の考え方は甘いのかもしれないが、知り合える人なんて限られているのだから、何も知らずに噂するような人と仲良くしようなんて、考える時間がもったいない。」

  • 小気味よいテンポ。
    ハードボイルドやミステリーを読む元気はないけどなんか読みたいって時にちょうどいい。

  • ちょっと嫉妬心昂ぶりそうにそうになったけどハーピーエンド。

  • 淡々と進むお話
    大きなハプニングも、盛り上がりもないけど最後はハッピーエンド

  • 第23回小説すばる新人賞受賞作。
    ファミレスの店員の主人公が地元のファミレスに左遷され、
    親友と恋人との関係を通し、問題があった家との関係に折り合いを付けながら、
    成長して行き、最後は幸せな結末を迎える。
    主人公にハラハラしながら、読み終わると最後に心あたたまる小説。

  • ★3.5

  • タイトルどうりファミレスで働く25歳男子の日常が語られている。
    若い主人公の青春物語を楽しむには歳をとってしまった、、と気付かされてしまう。同じような年頃の時に読めばまた違う感想になるのだろう。著者の年齢もチェックして今の自分に合った本を選ぶようにしないと。

  • おもしろかった。主人公の、女にだらしのないのはちょっとおいといて、勤務先ファミレスのバイトの子たちや親友や家族とのふれあい場面は読んでいて心地がいい。

    私の頭の中で主人公は福士蒼汰。

  • ファミレス社員の主人公の日常(主に人間関係)を描いた話。
    人間関係の狭さとかがリアルな田舎感が出てるなぁと感じた。

    女にだらしない父親を憎んでいるものの、そこまで強く拒絶していない雰囲気で少し違和感を感じたが、血の繋がりの情というものか。

    著者の初読作品であるが、読みやすいという一言に尽きる。

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著者プロフィール

1979年東京都生まれ。2010年「国道沿いのファミレス」で第23回小説すばる新人賞を受賞。13年に『海の見える街』、14年に『南部芸能事務所』で吉川英治文学新人賞の候補となる。著書にドラマ化された『感情8号線』、『ふたつの星とタイムマシン』『タイムマシンでは、行けない明日』『消えない月』『神さまを待っている』『大人になったら、』『若葉荘の暮らし』などがある。

「2023年 『トワイライライト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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