小説フランス革命 14 ジャコバン派の独裁 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452723

作品紹介・あらすじ

国内外の危機に無為無策のジロンド派を排除すべく、全面攻勢をかけるロベスピエール率いるジャコバン派。エベールらパリの庶民もみたび蜂起し、国民公会ですべての勢力が激突する。(解説/末國善己)

感想・レビュー・書評

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  • ぐちゃぐちゃすぎて訳わかんないお話し

  • 第68回毎日出版文化賞特別賞
    著者:佐藤賢一(1968-、鶴岡市、小説家)
    解説:末國善己(1968-、広島県、文芸評論家)

  • エベール(デュシェーヌ親父)の扇動も有り、パリは三度目の蜂起。ついに選挙で選んだ議員さえも…そして革命の主役はロベスピエールへ(次巻)サン・ジュストなかりせば穏便な道もあったのだろうか…

  • 十二人委員会からジロンド派の追放まで

    革命の3度目の蜂起。実行したのはエベールや激昂派だが、実質的な火蓋を切ったのはマラにロベスピエール。エベールらサンキュロットの言い分にも、ロベスピエールの停滞した議会に対する思いも理解するが、やはり暴力は破壊するだけだ。
    迷いのあったロベスピエールは、ここからどう恐怖政治に向かうのだろう。

  • 革命を警戒した周辺諸国による包囲網、パリと地方との隔壁、議会の政権抗争による政治の停滞など国内外の危機が高まる中、パリ市民の不満が、フランスを一党独裁への道に走らせる。

    近代国家で初めての共和制、初めての道を行くがための困難。
    理想を追求し、理想に向かって政治を動かすため、他を認めず排斥するロベスピエールと一党独裁を危ぶみ、暴走の歯止めのため左右の両方が必要と考えるダントン。

    現代の日本でも同じ状況ではないか?歴史に学ぶ時なのかもしれない。

  • 2015/04/11完讀

    議會淪為口水戰無法有任何建設性的運作,民生用品飛漲高居不下,與近鄰的戰爭依然持續。羅伯斯比爾呼籲精神上的蜂起,沒想到演變成エベール等人帶領無套褲漢走向激化,包圍議會,於是ジロンド派反而逃向地方去,在地方繼續鼓吹反對中央,掀起內亂。羅伯斯比爾對於無法實現精神上的蜂起感到有些苦惱,但她現在已經被サン・ジュスト等激進的年輕人包圍著並推著前進,沒辦法像以前那樣和提姆蘭交換意見。

  • 革命は初期の目的からはずれ、内部抗争、権力抗争へと発展していく。そこには大義も何もなく、暴力だけである。すべての革命がこのような過程を辿っていく。全く愚かしい限りだ。

  • ジロンド派の無策に苛立つパリ。パンをはじめとする物価の高騰は止まらず、戦争は敗戦続き。内乱も起こる。ジロンド派の
    排除を決意したロペスピエールらは、サン・キュロットに人気のあるエベールらに蜂起を促す。精神的な蜂起でジロンド派の辞任を狙うが、蜂起は過激化。議会の包囲、強制的な逮捕に向かう。結果、ジロンド派は地方に流れ、内乱は激化。中央はジャコバン派の独裁に向かう。それは議会制民主主義の否定。

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著者プロフィール

佐藤賢一
1968年山形県鶴岡市生まれ。93年「ジャガーになった男」で第6回小説すばる新人賞を受賞。98年東北大学大学院文学研究科を満期単位取得し、作家業に専念。99年『王妃の離婚』(集英社)で第121回直木賞を、14年『小説フランス革命』(集英社/全12巻)で第68回毎日出版文化賞特別賞を、2020年『ナポレオン』(集英社/全3巻)で第24回司馬遼太郎賞を受賞。他の著書に『カエサルを撃て』『剣闘士スパルタクス』『ハンニバル戦争』のローマ三部作、モハメド・アリの生涯を描いた『ファイト』(以上、中央公論新社)、『傭兵ピエール』『カルチェ・ラタン』(集英社)、『二人のガスコン』『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』『黒王妃』(講談社)、『黒い悪魔』『褐色の文豪』『象牙色の賢者』『ラ・ミッション』(文藝春秋)、『カポネ』『ペリー』(角川書店)、『女信長』(新潮社)、『かの名はポンパドール』(世界文化社)などがある。

「2023年 『チャンバラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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