ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087453270

感想・レビュー・書評

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  • 好き作家さん、原田マハさんの代表作と聞き改めて購入、読了。

    うーーーん…
    正直「マジで代表作…?」という感じだった…m(_ _)m

    最初の「うつくしい墓」が終わったところから、すでに神がかり的に面白く無いなぁ…という感覚があり…途中からは「もう読むの辞めようかな…」との葛藤が終始続く…

    何とか最後の「ジヴェルニーの墓」でふわーーっと面白くなったかなぁ…という感じ(笑)

    マハさんファンとしては「コレを代表作にしてくれるな」という感じ…
    まあ、読んでも読まなくても良い作品かと。

    <印象に残った言葉>
    ・あなたもご存知の通り、父は根っからの楽天主義で、絵の具と絵の画家たちに囲まれてさえいれば、食うに困れど借金が膨らめど、世界でいちばん幸福な男は自分なのだと信じて疑わない明るさでした。(P173)

    ・君たちは、私を幸福な画家にしたいというのかい?それならば、方法はたったひとつしかない。私たち家族がこれからも一緒に暮らすことだ(P261、モネ)

    <内容(「Amazon」より)>
    「この世に生を受けたすべてのものが放つ喜びを愛する人間。それが、アンリ・マティスという芸術家なのです」(うつくしい墓)。「これを、次の印象派展に?」ドガは黙ってうなずいた。「闘いなんだよ。私の。――そして、あの子の」(エトワール)。「ポール・セザンヌは誰にも似ていない。ほんとうに特別なんです。いつか必ず、世間が彼に追いつく日がくる」(タンギー爺さん)。「太陽が、この世界を照らし続ける限り。モネという画家は、描き続けるはずだ。呼吸し、命に満ちあふれる風景を」(ジヴェルニーの食卓)。モネ、マティス、ドガ、セザンヌ。時に異端視され、時に嘲笑されながらも新時代を切り拓いた四人の美の巨匠たちが、今、鮮やかに蘇る。語り手は、彼らの人生と交わった女性たち。助手、ライバル、画材屋の娘、義理の娘――彼女たちが目にした、美と愛を求める闘いとは。『楽園のカンヴァス』で注目を集める著者が贈る、珠玉のアートストーリー四編。

  • 原田マハさんのアート小説第四弾。

    ※たゆたえども沈まず
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4344429729#comment

    ※アノニウム
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4041059267#comment

    ※風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4569843875#comment

    ※風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4569843883#comment

    過去三作と異なり、全体的に精錬されたゆったりとした印象の小説で、
    自分のように何かに追われたように
    あせくせと動いているような人間にはちょっと合わなかった。
    もっとハラハラドキドキするような展開がやはり自分の好み。
    もう少し自分もこういう小説が味わえるような心の余裕が欲しいと思いつつ、、
    途中で読むのをやめようかと思ったが、頑張って最後まで読み切りました。

  • マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌ、モネ
    画家達のお話

    自分が悪いんだけど、外国人の名前が全然頭に入ってこない
    相関図書きながら読み返さないとな

    セザンヌのりんごの絵は見てみたくなりました
    ゴッホ曰く、セザンヌの描いたりんごはりんごよりもりんご

  • 芸術における巨匠たちがフィクションとして描かれている。芸術に疎い私には理解できなかつた。きっと芸術がわかる人にとっては面白いのだろうな。

  • 文章や想像できるシーンは美しいけれど、なかなか読み進められなかった。
    内容もあまり入って来なかった。

  • 楽園のカンヴァスに感銘を受けての2冊目。出来が良くない。自己満足の世界。

  • うつくしい墓、アンリ・マティスの家政婦となったマリア。
    マティスの代表作、ヴァンスの礼拝堂。
    エトワール、ドガは踊り子のポーズをリアリティに追求するため、人物像マケットを作った。作品のモデルになった子、メアリー。
    タンギー爺さん、セザンヌへタンギーの娘からの手紙、借金の返済を依頼する手紙
    ジヴェルニーの食卓、モネがフランス政府から依頼された睡蓮画を描くためにブランシュはモネに尽くす。ブランシュが誰か、モネとの関係は。

  • マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。
    身近な第三者から見たそれぞれの芸術家の姿。
    「楽園のカンヴァス」や「暗幕のゲルニカ」を読んで絵画に興味が湧いたのですが、晩年の姿を描いた話が多かったせいか芸術にかける真摯な姿勢は伝わるもののいまいちこちらの気持ちは盛り上がらず。
    改めてレプリカながらも全ての作品が一堂に会する大塚美術館に行ってじっくり絵を見てみたいと思いました。

  • 私にはこの作者が描く世界観が合わないのかもしれない。
    単調な展開ばかりで読みづらかった。
    ドガの話だけはインパクトがあったけど、ドガに変な印象を持ってしまいそうになる。

  • 好きな画家が物語の中で動いたり話したりするのは心踊るものだ。
    4人の画家を扱っているから4編になっている。しかし小説の切り口としてはどれも同じに見えてしまった。そのため最後の、おそらくメインのモネの話を読み始める頃には読む気持ちが冷めてしまっていた。また時間をおいて読みたい。
    文章は恐ろしく読みやすいが人によっては平易過ぎるかもしれない。

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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