すててこ 寄席品川清洲亭 二 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087457810

作品紹介・あらすじ

清洲亭に幽霊が出た? 弁慶師匠が頑なに弟子を取らない理由とは。そして女義太夫が乗り込んできて──。新田次郎文学賞受賞作家が放つてんやわんやで人情満載、時代小説第2弾!(解説/細谷正充)

感想・レビュー・書評

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  • シリーズの第二弾ですね。
    面白かったです。
    いろいろあっても最後はハッピーエンド。
    読んで損は無いですね。

  • 寄席清洲亭シリーズ2作目。
    清洲亭を囲む人が相も変わらずみないい人。
    秀八夫婦の今後や、どん底武士のこと、天狗と木霊のことなど次作が待ち遠しい。

  • このシリーズはまだまだいける。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    江戸は品川、清洲亭。大工の秀八が始めた寄席はお客もついて順風満帆。本日も開業中。常連の真打・弁慶がトリを務めていた時、清洲亭の周りに幽霊が出没!?気味悪がるおえいだが、その正体は弁慶への弟子入り志願の男だった。頑なに弟子を取らない弁慶の切ない理由とは。一方、乗り込んできた女義太夫がひと悶着を起こし―。芸を愛し、人のために尽くす。人の情けが身に染みるシリーズ第二弾。

  • とにかくいろんなハプニングが続く清洲亭ながら、少しずつ人の輪も寄席としても充実してきて、登場人物たちも成長していくところが良い。
    軽過ぎず重過ぎず、かつ知識も豊富に盛り込まれており、なかなか他に類をみない趣があると思います。

  • シリーズ2作目。1作目より文章が読みやすくなりました。
    人情噺を甘くなりすぎず描くところに好感が持てます。
    与えられた情や優しさを正しく察知し感謝する。それ以上の甘えが生じない人物達がすごいと思いました。
    甘えのある自分をついつい省みて恥じ入るばかりでもありました。
    登場場面は多くありませんが、妓楼の主人佐平次の商売柄わかっている感じと彼の他者へ懸ける情の塩梅が絶妙で粋とはこういうことなのかと思いました。

  • 小さな事件や謎が全て解決されるわけでは無くて、あれこれ抱えたまま話が進むのですが、厄介事が日常に溶け込んでいる感じがとても自然。
    最後にワクワクする展開があって嬉しい。

  • 寄席品川清洲亭シリーズ第二作。
    相変わらずテンポ良く読める。やや内容は薄いが、それでも楽しい。
    席亭の秀八は、少しずつ席亭として成長しつつもまだまだ勉強すること、経験不足なことがあり、寄席が好きで始めたことだが、生半可な覚悟では出来ないなと改めて思う。

    義兄の千太も相変わらず、改心するのは、まだまだ先か。義母との関係も冷えきったまま。
    妻のおえいのやきもきもそうは収まらない。だが良いこともある。

    三味線のおふみと息子清吉にもちょっとした変化がある。
    戯作書きの彦九郎はいよいよ夢を形に出来そうだが、心配事も。
    長屋の絵描きの新助には訳ありの過去があるらしい。
    落語界の重鎮・天狗の息子は寺で修行中だが、再び落語家として再生するのか。

    いろんな伏線が張られたまま終了。
    どうも長引きそうなシリーズ。

  • シリーズ第二弾。

    清洲亭のアットホームな感じが良いですね。
    ラストで、どうやらおえいが“授かった(?)”ようなので、どう展開するのか、続きが楽しみです。

  • 201809/

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著者プロフィール

1966年愛知県生まれ。名古屋大学大学院国文学研究科博士課程修了。文学博士<br>2007年第87回オール讀物新人賞を受賞してデビュー<br>2018年『葵の残葉』(文藝春秋)が第37回新田次郎文学賞と第8回本屋が選ぶ時代小説大 賞を受賞

「2023年 『元の黙阿弥』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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