- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087458305
感想・レビュー・書評
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フィクション?ノンフィクション?読者を戸惑わせるホラー短篇集。
話は全て著者自身の体験や著者の周りの人の体験、という設定で進んでいく。
しかし残念ながらそれが私には合わなかった…
これはあの仕事のなんちゃら出版社のどこどこの誰々の〜と長い説明がいちいち短篇の最初の方にあって逆にそれで冷めてしまいました。
リアリティを出したいのは分かるけど、くどいのよ、説明が!!!
でもそれにリアリティを感じて尚更ゾッとする人がいるのは事実だと思うので、これは私が合わなかっただけですね(@ ̄ρ ̄@)
これを読むまで気づかなかったですが単刀直入に本題に入って怖がらせてほしいタイプみたいです←
話の内容だけでいうと興味深い怖い話が集まってました!
山の話とか雨の話とか面白かったですよ〜。 -
最高に良いホラーに出会ってしまった気がする。きっと後で思い出して後悔するんだろうな、と分かってるのに止められない。日常に潜む怪異を綴った短編集ですが、仕掛けも多々あり最後まで気が抜けません。
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作者が作品内に登場する怪奇短編集。また、この短編集が本になって出版されるまでの過程も描かれている。裏話的なエピソードが載せられていることによって、この話が本当にあった出来事なのか、それとも完全な創作なのかが分からなくなり、更に恐怖を倍増させる。最後まで怪異の謎が解けないので、読後にモヤモヤが残り、とても怖くなった。
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以前ブクログの特集で紹介されていて気になったもの。
著者の本は初めて。
これは現実なのか創作なのか、境目がどんどん分からなくなる感じで、引きずり込まれるように読んだ。解説を読んだところ、それが著者の持ち味でもあるらしい。
現実にもあり得そうな大袈裟でないホラー話と、短編の間に著者と担当編集者との裏話エピソードが挿入されていて、それがまた境目を曖昧にしている。
こういう感覚は子供の頃にとても覚えがあるけれど、お風呂やお手洗いに行くのが怖くなってしまいそうな話。 -
初読みの作家さんでしたが最初の表題作から一気に引き込まれました。
現実と虚構のどちらとも取れるメタホラーで、個人的に好みにピンズドでした。
説明出来なくて意味不明な得体の知れない怪異って最高 -
主人公が怪談話を取材して書いていく話ですがこの話はあくまでも小説の中の話のはずなのに本当に取材しているものを書いてあるような感覚に引き込まれて実話怪談を読んでいるように途中から感じました。
内容は好みの分かれる話も分かりづらい話もありますがサクサク読めます。 -
初めての三津田作品。各話で完結しているものの序章、幕間、終章によって1冊のホラー作品になっている。フィクションなのか実話なのかどちらとも捉えられる書き筋でラスト1行にぞっとした。なかなか面白い、もしかしたら起こりうるかもなホラー。
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図書館。ホラーが読みたくなったので。
最後の一節、やめて〜!と願うばかりだった。こんなに読者全員に共通して身近にあるものもないのに、それを怖がらせるの、さすがとしか言いようがない。
ひとつひとつのお話も、リアルで気味が悪くて、とても怖かった。この時期に読むにうってつけだった。