- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087458725
感想・レビュー・書評
-
前情報まったく取らずに読了。
短編小説で直木賞の文庫本というのもあり
隙間時間に読めましたが
タイトルにもなってる海の見える理髪店に一番、琴線が震えました。
単純に戦前戦後を生きた店主の話に引き込まれ、
単純に結末にビックリしてました(笑)
難しい話ではなかったのに
まったく気づかなかったので
自分は鈍感でした。
他の短編小説も総じて
過去との決別と再生がテーマにあるように思いました。
料理名は家族の儚さ。
家族とは別の個人個人のエピソードは時代に翻弄されても生きる力
命の儚さがよく出てたように思います。
理髪店は高倉健さんのエピソードから着想したのかなというクダリがありました。
海外で暮らす小さい女の子の話は火垂るの墓を思い出しました。
浮浪者の描写が切なかったです。
差別や虐待が行われてる上で馬鹿みたいに青い空
馬鹿みたいに蒼い海という表現も考えさせられました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好きだったのは「海の見える理髪店」と「遠くからきた手紙」
時間を忘れて読めた。面白かった。 -
☆3中の☆3な小説。心を揺さぶってくるとか急展開があるとかはない。扇風機の微風って気持ちいいのと同じ感じの小説。
-
なんかなぁ
特に感動するとかないような感じだった -
読み終わってから直木賞だと気づいたが直木賞っぽい。最後の1文。もうほんとに、いい意味で。成人式は泣いてしまったわ。よい作家にめぐりあえた。いまの、わたしの価値観にピッタリの人かも。
-
家族について描かれる短編集。
すごい展開はないけれど、なんだか、すっと心に引っかかる話し。家族とはそんなものなのかと感じました。
夏の午後、何も予定がなく、なんとなく淋しい心を立て直してくた一冊でした。 -
すごく良かったです。短編集になっていて、どの話も結末に近づくにつれて胸が苦しくなる感情に包まれました。
荻原さんの他の作品をもっと読んでみたいです! -
◯初めてひとりで見る海は、茜を包んで、茜を抱きしめて、茜の体に新しい何かを注ぎこんでくれる気がした。(174p)
◯途中で日和って心変わりしないように、目を閉じて眠ることにする。目が覚めたら、自分が別人になっていることを夢見て。(239p)
◯いくらもしないうちに私たちの周りに、会場のどこかにいた郁美ちゃんの知り合いが集まりはじめた。(248p)
★短編集。どの話もどこか喪失感があって切ない、でもこれからまた歩き出せる、未来が始まると思わせてくれる素敵なお話でした。
-
亡き父の
在り日の姿
思い出す
我顧みて
ゴメンとつぶやく