すべてのいのちが愛おしい 生命科学者から孫へのメッセージ (集英社文庫)
- 集英社 (2007年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087461299
感想・レビュー・書評
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孫への手紙。歌の歌詞から生命の尊さまで、センスオブワンダー。こんな手紙もらえたら素敵だろうな。
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ちょっとした偶然と環境適応のための努力の賜物として、すべての生き物の現在の姿があるんですね。
人類もその過程で様々な人種や民族に分かれていったのだから、些細な違いをあげつらって争うのは悲しいことだ。
私たちは星のかけらからできていて、星のかけらを食べて生きているというのは素敵な感覚だなと思いました。 -
生命科学者である著者が孫へ向けての手紙という設定で書かれた生命の不思議をわかりやすく描いた本。
著者の柳澤佳子の本全てに共通しているのは、優しい眼差しだと思います。生命の誕生の不思議、進化の不思議、宇宙から星の不思議にいたるまで優しい眼差しで描かれていて、なおかつセンス・オブ・ワンダーを感じさせてくれる本でした。 -
何ヶ月もかけてじっくり読んだ。
この本を読んでいたら、『すべてのいのちが愛おしい』の気持ちに
なる。
生命科学者がお孫さんへのお手紙風に書いてあるので、わかりやすく読みやすい。
生物の進化・生命について・昆虫や鳥やくじらなどいろいろな生き物を例にし、命を宿すということや、生まれてすぐに他の生物に食べられてしまうことの意味など語っている。
人間から害虫といわれて駆除される生き物でも、その命の儚さを知ると殺すことはできないと思う。
生命科学というものを、小さい頃に知っておきたかった。
生き方の教本になるすばらしい本である。
心に響くのは、著者が難病を患い、死と直面した実体験があるからかもしれない。 -
中学校指定図書だったのでどんなものかと読んでみました。
とても好き。
やさしい文章だけど、深い。
自分の誕生を考えるとき、宇宙のはじまりは切っても切り離せないもの。
最後まで読んだとき、そのことを改めて実感できる。
著者がおっしゃるように、難しい言葉があっても繰り返し繰り返し読んで、ときに辞書を引きながら理解をしていってほしい。
こんな素敵な本、手にとってもらえるようにがんばろう。 -
中学生になった孫を想定して、Sence of Wonderを書いた、という本。いのちというのがどのように生まれ育まれるのかを、本当に丁寧に、どこにもトゲのない真っ直ぐな文章で書いています。こういうことは、ほんとうは保護者がきちんと語って伝えられたほうがよいのだろうけれど、理解できる年頃には、親がそんな話をしてもなかなか聞いてくれないだろうから、本になっていて、さりげなく読ませてあげられるのは、いいこと哉。
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生命科学者であり、歌人でもある柳澤桂子さん。
長年 難病に苦しみながらサイエンスライターとして活躍する柳澤さん。
本書は柳澤さんが孫に宛てた手紙の形をとった詩情豊かなエッセイ。
いのちの不思議、宇宙の神秘、愛と死などを やさしく愛情深く語る。
手元に置いてじっくり読んでみたい一冊です。
小学生から読めます。 -
本屋さんで、ハイッと手に取り買った本。
生命科学者のおばあちゃんが孫に手紙を綴るかたちで書かれています。
宇宙の始まり、動物の進化、アポトーシス、アイスマン、他にも沢山。
その一編一編がNHKドキュメンタリーみたいに興味津々です。
DNAの配列とか難しい話題に閉口していると、
「『読書一〇〇遍、意自ずから通ず』わからなくなったら、
くりかえし読んでみてください。」
と言われました。ごめんなさい。
そして、
高村光太郎とか色んなひとの詩がいたるところにちりばめられていて
(小沢健二までっ!)
とってもとっても感動的です。
そのおかげかあんまり科学の本って感じがしなくて読みやすいです。
何より、おいらが1番好きなのは挿絵です(笑)
興味が湧いた方は、ハイッと手に取り読んでみてください♪ -
生命科学者である著者が孫に手紙を書くという形式で綴られるエッセイ。
生命のふしぎ、人を愛する事と死について、また生命の進化での不思議な話など。別段それらの事について細かく説明している訳ではないが、穏やかに語りかけられる事で、生命の不思議さや神秘性に興味をそそられる。
日本版センスオブワンダーと言うにふさわしい。 -
御茶ノ水大学って頭いいんだなってことと、あと里奈ちゃん(5歳)に送られたお手紙というスタイルなのだけどついていけてない自分は5歳以下なのだなっていうことを思った。詩情あふれるきれいな文章は、ぜひ学生さんたちに読んでもらいたい。