くれなゐ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (728ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087464405

感想・レビュー・書評

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  • 帽子デザイナーで自分の店を原宿に持つ28歳の冬子。子宮に筋腫が見つかり手術を受けるが、終わってみると子宮ごと摘出されていた。手術を機に建築家の貴志とはよりを戻したが、子宮がないことにこだわる冬子は、抱かれても悦びを感じない体になっていた…。
    解説で角田光代氏は“まったく違和感なく「今」の小説として読”んだと言っているが、それにはちょっと首をひねる。第一、現在32歳の私が読んでいて、これが28歳の女性かと思ってしまう箇所が多々ある。しかも“燃える”とか“許す”とか“奪われる”とか、性行為に関する単語が軒並みそんな。それはやっぱり時代性なのでは…。
    そういう“気になる箇所”を除いて読めたらもう少し理解できたのかもしれないが、いかんせん“気になって”しまったのでいまいち熱中できなかった。

  • 内容はどろどろですが、さくっと読めます。
    それより、この作者の女性心理の描写はすごいですね。
    私も女性ですが私以上に女性らしいのは確かです(笑

  • 長編だけれども 言い回しが回りくどいだけで 物語としては そう面白いものではなかった。

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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