なでしこ御用帖 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468793

感想・レビュー・書評

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  • 伝説の岡っ引き(宇江佐作品の中で)を祖父に持つ町医者の娘が、周りに起こる事件を解決していく。

    主人公が未成年で酒豪って、どーなんだ。
    しかも、その飲みっぷりが豪気で良い。

    いやぁ、いい時代だったのですねー(?)。

  • 『弥生の空は桜のはなびら色にとろけていた。』
    短編連作は面白いねえ。
    女性の目線の恋愛物語は、きれいに書くとこうなのかと率直に。
    そういえば、今が大事でしたねー。

  • 大酒飲みで捕物好き。町医者の娘、お紺の捕物話。

    明るい、ちゃきちゃきの女の子、お紺が主人公。

    八丁堀の町医者の娘だが、
    大酒飲みで捕物好きという、面白いキャラ設定だ。

    それもそのはず、祖父が「斬られ権左」と呼ばれた名岡っ引きで、
    その血を引いたらしい。

    少々、お節介やきのところはあるが、
    持ち前の元気さで、事件に首を突っ込んで、解決していく。
    こんな主人公は、好き嫌いがわかれそうだが、
    個人的には、嫌うほどでもない。

    女の子の活躍、というより、
    人情噺といった方がいいかも。

    三人の兄妹仲はよく、家族や周りにも、
    嫌味な人間はいないため、
    安心して、さくっと読めるのが嬉しい。

  •  「斬られ権佐」の孫、麦倉紺17歳の物語。宇江佐真理「なでしこ御用帖」、2012.9発行、連作6話。

  • 八丁堀の町医者の娘お紺は、娘盛りの十七歳。その楚々とした風情から、なでしこちゃん、と呼ばれているが、実は大酒飲みの捕物好き。それもそのはず、祖父は〝斬られ権佐〟のふたつ名を持つ捕物名人。ある日、次兄の流吉が、殺しの下手人として、しょっ引かれたからだまっちゃいられない。岡っ引きの金蔵小父さんを引き連れて、現場にのりこみ真相を探る。人情と恋と家族愛の心温まる時代小説。
    (2009年)
    — 目次 —
    八丁堀のなでしこ
    養生所の桜草
    路地のあじさい
    吾亦紅さみし
    寒夜のつわぶき
    花咲き小町

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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