- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087468793
感想・レビュー・書評
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伝説の岡っ引き(宇江佐作品の中で)を祖父に持つ町医者の娘が、周りに起こる事件を解決していく。
主人公が未成年で酒豪って、どーなんだ。
しかも、その飲みっぷりが豪気で良い。
いやぁ、いい時代だったのですねー(?)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『弥生の空は桜のはなびら色にとろけていた。』
短編連作は面白いねえ。
女性の目線の恋愛物語は、きれいに書くとこうなのかと率直に。
そういえば、今が大事でしたねー。 -
大酒飲みで捕物好き。町医者の娘、お紺の捕物話。
明るい、ちゃきちゃきの女の子、お紺が主人公。
八丁堀の町医者の娘だが、
大酒飲みで捕物好きという、面白いキャラ設定だ。
それもそのはず、祖父が「斬られ権左」と呼ばれた名岡っ引きで、
その血を引いたらしい。
少々、お節介やきのところはあるが、
持ち前の元気さで、事件に首を突っ込んで、解決していく。
こんな主人公は、好き嫌いがわかれそうだが、
個人的には、嫌うほどでもない。
女の子の活躍、というより、
人情噺といった方がいいかも。
三人の兄妹仲はよく、家族や周りにも、
嫌味な人間はいないため、
安心して、さくっと読めるのが嬉しい。 -
八丁堀の町医者の娘お紺は、娘盛りの十七歳。その楚々とした風情から、なでしこちゃん、と呼ばれているが、実は大酒飲みの捕物好き。それもそのはず、祖父は〝斬られ権佐〟のふたつ名を持つ捕物名人。ある日、次兄の流吉が、殺しの下手人として、しょっ引かれたからだまっちゃいられない。岡っ引きの金蔵小父さんを引き連れて、現場にのりこみ真相を探る。人情と恋と家族愛の心温まる時代小説。
(2009年)
— 目次 —
八丁堀のなでしこ
養生所の桜草
路地のあじさい
吾亦紅さみし
寒夜のつわぶき
花咲き小町