- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087468939
作品紹介・あらすじ
読んだその日から、ずっと忘れられないあの一編。思わずくすりとしてしまう、心が元気になるこの一編。本を読む喜びがページいっぱいに溢れるような、とっておきの物語たち。2000年代、「小説すばる」に掲載された短編作品から、とびきりの12編を集英社文庫編集部が厳選しました。
感想・レビュー・書評
-
いろんな作家さんの話が読めるので何だかお得感がありました。
一度も読んだことない作家さんもいたので、今後の参考にもなっていいですね(^-^)
【印象に残った作品】
「チヨ子」宮部みゆき
私にはどんなぬいぐるみが見えるのかな?宮島で買ったラッコかな?唯一、手元にまだあるし。
「陽だまりの詩」乙一
騙されました。乙一さんだから怖いのかと思いきや、とても切なくて心に残る作品でした。コロナ禍を予言してるようにも思えた。
「しんちゃんの自転車」荻原浩
やっぱり騙されました(笑)そして悲しさと優しさとちょっと怖さを含んだノスタルジックなお話。
「約束」村山由佳
これもノスタルジックかつ、悲しさとやるせなさがありました。子供たちの友情に涙ぐんでしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
馴染みのある作家さんの名前が並ぶアンソロジー。楽しく読みました。
『ここが青山』奥田英朗
『太陽のシール』伊坂幸太郎
は読んだことあり。
『ここが青山』あるショックな出来事がきっかけになっているはずなのに、淡々と進んでいく日常のなかにユーモアがあります。なんだか羨ましくなる家族の形が出来上がっていくお話でした。再読でも面白かったです!
『太陽のシール』は、『終末のフール』を読んでからの方が世界観とか分かりやすいかもしれません。それでもやっぱり伊坂さん。ラストの大逆転は爽快でした!
やっぱり面白いよ……『ここが青山』『太陽のシール』『しんちゃんの自転車』
不思議……『チヨ子』
寂しい、そして……『かみさまの娘』
怖いよ~……『ゆがんだ子供』
が特に印象的でした。
他にも、家族、恋人、友情といろんな愛の形に、じんとしたり、ほのぼのしたり……でした。 -
12人の人気作家のアンソロジー
12人のうち5人が初読み
ブク友さんの紹介や新聞広告、図書館の本棚など新しい作家との出会いは、いろいろありそうで、そうあるものでもない
だから、この本を通して5人の作家さんと新たに出会ったことは、とても嬉しいことだった
特に、熊谷達也の「川崎船(ジャッペ) 」には強く惹かれた
他の作品もぜひ読んでみたい
奥田英朗「ここが青山」や伊坂幸太郎「太陽のシール」
石田衣良「ふたりの名前」など、夫婦や男女の愛を描くにも、こんな形があるんだなと感心させられたり
荻原浩「しんちゃんの自転車」や村山由佳「約束」など
子どもの頃の懐かしくも切ない思い出に、胸がキュンと締め付けられたりと楽しい読書だった
浅田次郎「金鵄のもとに」は、他の作品とは違った趣だったが、久々の浅田作品で、浅田ワールドを満喫させてもらった
-
人気作家たちの短編集。
わりと好きな作家が揃ってるけど
既読は伊坂幸太郎「太陽のシール」だけ。
奥田さん、伊坂さん、宮部さん、石田さんが好みだった。
[購入·初読·8月2日読了] -
沢山の作家が読める短編工場は、読書初心者の私にとって
新たな作家の出会いの場になった。
他の作品も読みたいと思ったのは下記のとおりです。
【ここが青山 奥田英明】
リストラされて主夫になる話。息子の描写がとても可愛かった。いろんな生き方があって幸せは人それぞれである。人間到る処青山あり。
【太陽のシール 伊坂幸太郎】
優柔不断な主人公の話。伊坂幸太郎氏の本は沢山読んできたけど、短編も面白かった。
【ふたりの名前 石田衣良】
背表紙の猫の絵でこの本を買ったくらい猫好きの私はこの物語を涙なしでは読めなかった。
【陽だまりの詩 乙一】
アンドロイドの話。アンドロイドが日々に苦しみながらも作ってくれたことを感謝しているシーンの台詞が凄く美しかった。 -
酸っぱいも苦いも甘いも揃ったオードブルのようで飽きずに最後まで読めた
(気持ちが沈んでしまうもの、読みにくいものも中にはあった)
いつも手に取る本は同じ作家さんのばかりなので短編小説を通して好きな作家さんが増えていくのは嬉しい
『ここが青山』おすすめです! -
とても良かった。
今まで名前だけは知っているだけの著者の作品を読めて、新しい出会いにつながった。 -
名を連ねた作家名の通り、短編とはいえ、それぞれが重厚。
軽くは読み進めない。 -
久々の短編アンソロジー。
アンソロジーって、たまに読みたくなるんだよね。
お目当ては、大好きな伊坂幸太郎先生の作品が読みたくて。
実を言うと、短編集って、自分の好きな作家以外、ちょっと読んで、違うなって思ったら飛ばしたりしてました…。 でも、この短編集は珍しく全編面白く感じ、全てしっかり読んだ。特にテーマで括られたわけじゃないんだけど。でも一つ一つが魅力的で、読後感も良かった。
伊坂先生の「太陽のシール」は、「終末のフール」にも収められている一作だったのを、読んですぐに思い出した。良い作品だよね。悲しい設定なんだけど、生きるパワーを感じてしまう。また終末〜も読み直してみたくなった。
それ以外で言うと、奥田秀明さんの「ここが青山」、宮部みゆきさんの「チヨ子」(ぬいぐるみ好きだし -
全部がいいわけではない 収録順によるところも大きいが、後ろから二編が印象に残った しかしやや薄い