光の帝国 常野物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.79
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  • (2006)
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  • (36)
本棚登録 : 10508
レビュー : 1284
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472424

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジーとして気構えずに読めるけれど、描写の精緻さがコミカルまで落とさず現実との地続きを感じさせ、ところどころゾッとする。面白かった。

  • 幻想的で夢を見ているような気分のお話もあれば、ドキドキハラハラして涙が出そうになるものもあった。
    少し暗い雰囲気が漂う感じもする。

    個人的に連作短編という構成が好きなので、
    「あ、この人は前回こういう事をやっていた人だなあ」と親しみを持ちつつ読むことができるのももうひとつの楽しみ。
    ストーリー、穏やかなんだけれど時に恐怖、でも最終的に優しさに溢れている。

    (物語最後の方、涙が溢れそうになって慌てた;)

    読んでいる途中で調べてみたら、常野物語はこの作品だけにとどまらず、他にも2冊出ているようで。
    確かにこの一族の物語はこれで終われない気がした。
    まだまだこれからあれらの話の続きが気になる。

    ※久美沙織の解説で、なんだかハッと目が覚めた感じ(笑)

  • 特殊な能力を持った「常野」の人達。
    能力を隠し、普通の人々の中でひっそりと生きる。
    そんな彼らのお話が詰まった短編集。

    どの物語にも「常野」の人が起こす奇跡がちりばめられている。
    ただ残念なのは短編なので、あっさりとしていて物足りない感じも。

    文庫あとがきに書いてあったが、今回の短編集にある、いくつかの作品は、独立した長編で書こうと考えていた物らしい。
    表題作「光の帝国」も、その一つだ。

    特殊な能力を持つが故の苦しみ、迫害。
    寄り添って生きてきた子供達と先生達。
    最後は、思わず涙が出てしまった。

    「常野」の人達、一人一人の長編物語を早く読んでみたいと思う。

  • 不思議な能力を持った一族の物語。

    長編にすれば良かったと後書きに書いてあったけれど、私も短編ではなくガッツリ長編で読んでみたかったです。
    今回出てきた常野一族のその後があるそうなので、
    続きも読んでみます。

  • 表紙がしっくりくる、薄暗い中に一筋の光が通るような作品。
    膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちからーー不思議な能力を持つ「常野」の人々。
    表題作『光の帝国』、人智を超えて長く生きてきたツル先生の哀しい過去には胸を打たれる。そして『国道を降りて…』で光が強くなる。
    全く明るく楽しい作品ではありません。正直この手の薄暗さはひっぱられるから苦手なのだけれど、それでも彼らがどこか気になってしまう。読んだあとも本の世界に浸かっていられる、そんな本。

  • 心をもったSF、というのが似合いそう。

    どこかで少しづつ重なり合っている
    それぞれの短編の登場人物・・・
    これを読んでいて、椎名誠の「武装島田倉庫」
    を思い出した。

  • 記録

  • シリーズで読むべき

  • 「僕たちは、光の子供だ。[...] 僕たちは、無理やり生まれさせられたのでもなければ、間違って生まれてきたのでもない。[...] やがては風が吹き始め、花が実をつけるのと同じように、そういうふうに、ずっとずっと前から決まっている決まりなのだ」(134 ページ)

    権力を持たず、地に溶け込んで、
    常に在野であれという意味の『常野』一族。

    いろいろな特異な能力を持っているのに、
    極めて温厚で、礼節を重んじる、
    優しく、哀しい人達の物語り。




  • なんだか不思議な話
    夢の中のような
    ポツポツと色んな話があって
    途中から話の核が分かってきたかな?
    読み終わってもふわふわした実体が掴めないような感じ
    続きがあるのかな??

  • 不思議な能力を持った「常野一族」の生活を描いた短編集。
    すごいSFっぽい小説だった。現代社会に特殊な力が存在していたらどうなるかが描かれている感じ。

    読む前の期待とは内容が違ったのと、世界観が不思議で前半ついていけなかったので満足度は低め。
    でも、最初からSF(ファンタジー?)小説だと思って、それを期待して読んだら面白いと思う。

  • 2019.1.11

  • H30.10.24 読了。

    恩田陸さんの作品ってなんか優しいよね。
    思いっきりフィクションだし、ファンタジーな話なのに、本当にありそうな世界観。

    群像劇というのか?各章毎に時代や主人公が変わっていくので、理解できていない部分があるはず。
    それも理解できて読むともっと楽しめたのかも。
    特に最後が???だった。
    急いで読むより、じっくり読むべき話だったかも。

  • 不思議な力わ持った一族の短編集。
    すごく惹きつけられる能力をみんな持っている。
    その能力で活躍する姿を期待したが、普段の生活の中に紛れるんですね。
    それが常野一族。なるほど、趣旨と合っていて納得。

  • 不思議な能力を持つ一族にまつわる短編集。
    読む前に想像したものより、随分と広がりのあるお話でした。

  • 特殊能力を持った一族を描いた連作短編。

    表題作「光の帝国」が非常にディープで
    短編に留めておくのが勿体ないくらい。

    好きなのは「オセロ・ゲーム」ですが、
    どの作品もつっかかることなく読みやすい。
    技巧的にも非常にバリエーション豊かで
    まるでアンソロジーのよう。
    ちょっとお得な気分になります。

  • 本のタイトルでもある光の帝国が一番印象に残った。残酷で暗い内容だった。この話がその後の話と繋がっていくところが面白かった。
    つる先生がキーパーソン。

  • 著者の作品は読んだことがなかったのですが、直木賞受賞で俄然興味が湧き、受賞作品以外で面白かったものをオススメしていただいたので読んでみました。
    (受賞作品は図書館で順番待ち中です☆)

    こちらの作品は常野物語シリーズの第一弾だそうで、連絡短編集でした。
    といってもちょっと変わったつくりで、短編ごとに一話完結という感じではなく、壮大な物語の輪郭だけをなぞったような、なんともぼんやりとした読後感でした。
    いいお話だったりもするんだけど、イマイチつかみどころがない感じです。

    理屈っぽい私は多分、続編を読まないと感想がいいにくいのかも。読まなきゃ。
    続編は普通に長編小説、がいいなあ。

  • 常野のお話

    ・人間からぜんまい等の草が生える
    ・常野に住む人々には、特殊能力有り
    ・途中グロテスク
    ・「国道を降りたら…」だけはきゅんきゅん

  • 長~いプロローグみたいだった。
    さ、これからどうなるの?
    ・・・ってとこで、終わっちゃった感じ。(^。^;)

    それにしても、
    演劇公演で観た内容は、
    ほんのごく一部だったんだなぁ!

著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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