漂泊の牙 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 363
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475135

感想・レビュー・書評

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  • 2020.6.15
    日本で狼がまだ絶滅してない設定に激しくロマンを感じた。動機とクライマックスが物足りなかったけど、読み始めると止められない。狼カッケー!

  • 期待とは違う展開で少し残念。動物モノも民俗学的なモノも好きなだけに惜しい。

    無理に、現代ミステリに仕立てる必要は無かった。それでも水準はクリアしてると思うし楽しめた。直木賞を取っている作品もあるので、そちらも期待して読みたい。

  • 雪山にて追う人間と、その対象である動物との緊迫感はすごかった!

    MAN WITH A MISSIONが好きで狼が出てくるから購入。

  • 狼とそれを追尾する狩人。。
    格好が良いもんだ。

  • この作品を手に取ったとき、「そこそこ面白いかも」と思った
    実際に読んで、期待は裏切られた
    メチャクチャ面白くて、久しぶりに一気読み
    とはいえ、ミステリーとしてとらえるとなんでそこはそうなるの?的な穴があるとか
    シートン的な動物ものノンフィクションをしてとらえるのもかなり無理があるのは否めないなあ
    だから、狼大好き素人により書かれた動物もの物語ととらえるのがいいかも
    ーーーーーー
    雪深い東北の山奥で、主婦が野犬とおぼしき野獣に喰い殺されるという凄惨な事件が起きた。現場付近では、絶滅したはずのオオカミを目撃したという噂が流れ る。果たして「犯人」は生きのびたニホンオオカミなのか?やがて、次次と血に飢えた謎の獣による犠牲者が…。愛妻を殺された動物学者・城島の必死の追跡が 始まる。獣と人間の壮絶な闘いを描き、第19回新田次郎文学賞を受賞した傑作冒険小説。

  • オオカミ犬によって妻を殺された動物行動学者たちが、その事件やその後の事件を解明していく物語です。

    人間によって作り出されたオオカミ犬は哀れでありますし、人間によって滅ぼされたオオカミ(ここでは生き残っていますが)はもっと哀れです。

    この小説では、オオカミ犬やオオカミの気持ちの描写はありませんが、オオカミを守ろうとする人たちの愛情は十分感じることができました。
    人間が動物の命をコントロールできると思うのは驕りでしかないと思いました。

  • 20210109

  • 新田次郎文学賞

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    雪深い東北の山奥で、主婦が野犬とおぼしき野獣に喰い殺されるという凄惨な事件が起きた。現場付近では、絶滅したはずのオオカミを目撃したという噂が流れる。果たして「犯人」は生きのびたニホンオオカミなのか?やがて、次次と血に飢えた謎の獣による犠牲者が…。愛妻を殺された動物学者・城島の必死の追跡が始まる。獣と人間の壮絶な闘いを描き、第19回新田次郎文学賞を受賞した傑作冒険小説。

  • 主人公の城島・女性ディレクターの恭子・警察官の堀越、カメラマン、音声さんなど、なかなか良いキャラクターも揃っています。
    また、山中の追跡シーンは迫力があり、冒険小説としての面白さはありますが、動物視点からの描写がないのが、ちょっと残念です。
    難点はミステリー仕立て(実は人間が起こした事件)にした事でしょう。動機や最後の自殺シーンも納得できませんし、その為に全体が安っぽくなったような気がします。いっそ人間対野犬の対決の形でシンプルにまとめた方が、迫力ある作品になったように思えます。

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著者プロフィール

1958年仙台市生まれ。東京電機大学理工学部卒業。97年「ウエンカムイの爪」で第10回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2000年に『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞、04年に『邂逅の森』で第17回山本周五郎賞、第131回直木賞を受賞。宮城県気仙沼市がモデルの架空の町を舞台とする「仙河海サーガ」シリーズのほか、青春小説から歴史小説まで、幅広い作品に挑戦し続けている。近著に『我は景祐』『無刑人 芦東山』、エッセイ集『いつもの明日』などがある。

「2022年 『孤立宇宙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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