- Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087475418
作品紹介・あらすじ
十二世紀末。鎌倉に追われる九郎坊と大和坊は、奥州の山中で妖麗な女が独居する藁屋に一夜の宿を請う。黒蜜と名乗る女は奥の間を覗かぬことを条件に逗留を許す。十九世紀、奥州山中の荒屋に宿を請うた男は、生首となって生きる九郎坊を奥の間に見る。さらに時代は流れ…九郎坊は高層ビルから廃墟と化した都市を見下ろしていた。永遠の命を生きる異形の者の、時空を超えて展開する愛憎と闘い。
感想・レビュー・書評
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世紀末系吸血鬼風味記憶喪失グロバイオレンス。
こっち系はキャラで押すべきかと思うが、濃いようで薄い。
記憶喪失設定だから仕方ないのかもしれないがクロウはふわっとしていてキャラが薄い。
黒蜜の良さもイマイチわからない。
九遠がちょっと好きだったけど、最後の方は小物感バリバリに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
荒唐無稽、ネタバレ厳禁、SF仕立て、まさかのあの方々が。安達ガ原の鬼ばばが夢枕獏先生の手にかかるとこんなにもファンタスティックな展開になるなんて、想像出来なかった。
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*2010.8
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2014.10.2(木)¥180+税。(-2割引き)
2014.10.10(金)。 -
黒塚って歌舞伎にもあるよなあ~とか思いつつ図書館で。
相思相愛になった後の男女の社会に与える不安定さ、という後書きの観念が面白かったです。確かに微笑ましいハッピーエンドの世界からは程遠い(笑)。それほどの執念・執着を持って結ばれた男女の歪みや狂気がドラマを生み出さないわけがない。この作品はどこに行くのか。永劫に繰り返すのか。
後書きに手塚治氏の安達が原の話がありました。タイトルは忘れてましたがあの話は忘れられない話だった。ライオンブックス(だったと思うのですが)の短編集は珠玉の短編集でしたね~。思うに男性の方が女性にずっと思い続けていてほしいという信念があるように思います。現実の女性は結構現実的ですぐに違う男をみつけそうですけどね。 -
ホラー小説かと思いましたが、恋愛小説でした。
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一気に読み切った!予備知識は義経だけだったので、近未来な展開に驚きました。ただ赤帝の正体はなんだかなあ…。解せない…
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能「黒塚」をベースにした伝奇小説。
とはいえ、さすが獏先生。全然関係ない感じになっていますw
エグい描写もありますが、基本的にはとても切ないラブストーリーだなと思いました。