- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087475753
作品紹介・あらすじ
ミステリ作家をめざす「おれ」は、小学校の非常勤講師。下町の学校に赴任して2日目、体育館で女性教諭の死体が発見された。傍らには謎のダイイングメッセージが!一方、受け持ちのクラスにはいじめの気配がある…。盗難、自殺、脅迫、はては毒殺未遂(!?)まで、行く先々の学校で起こる怪事件。見事な推理を展開するクールな非常勤講師の活躍を描く異色ミステリ。他にジュブナイルの短篇2篇を収録。
感想・レビュー・書評
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サクッと読ませていただきました。
学校を舞台にした探偵じみたストーリー集。
心を揺さぶられるとかそういうのはない。
無感情で読んで大丈夫な本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非常勤教師が活躍するジュブナイル小説。
しのぶセンセを思い出させる様な、
良い意味でわかりやすく
読みやすい作品。
また、大人になっていくための
本当のアドバイスを出せるこの先生も
素敵です!
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子供に媚びない、
ましてや、好かれようとも思わない。
淡々と授業を、単なる<仕事>としてこなす俺が
本当に目指しているのは『ミステリー作家』だ。
だから、徹底して『非情勤』としての立場に拘る。
深い情など、もっての他だ。
・・・だが。
子供達の豊かで純真な感情は、やっかいで難解な事件を度々引き起こす。
この謎を解く鍵は、生徒の心の<内>にあり。
否が応でもその鍵を手に入れるには、
こちらの心も開かなければならないのだ。
短編だが、最後にビシッと決める「俺」の言葉は
是非、子供に聞かせてやりたい!と、思った。 -
子供向けの学習雑誌に掲載されていたということで
話の内容は、ミステリーだけど、そんなに
凝ったミステリーって感じではないかなー。
サラーっと読めちゃう短編集だった。
「おれは非情勤」
6×3
1/64
10×5+5+1
ウラコン
ムトタト
カミノミズ
「放火魔をさがせ」
「幽霊からの電話」
「おれは非情勤」の主人公がハードボイルド過ぎて…
ちょっと、私、苦手でしたー笑
ハードボイルドな小説って読んだことなくて、
なんだかむず痒い気持ちで読んでしまったよー。
なので、すみませんが☆2です…。
でも、東野圭吾さんの作風の豊かさには、
驚きものです!!
「放火魔…」と「幽霊…」は子供目線で話が進む。
まぁー、サクサクっと読めちゃう感じだねー。 -
おれは非情勤:学習研究社5年の学習1997年5号〜98年3号と6年の学習1998年5号〜99年3号の6編の連作短編、放火魔をさがせ: 学習・科学5年の読み物特集(下)1994年1月) 、幽霊からの電話:学習・科学6年の読み物特集 (上)1995年7月、を加筆修正し2003年5月集英社文庫刊。文庫オリジナル。読み終わってから、ジュヴェナイルものだとわかりました。でも面白くって楽しめました。
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久々に東野さんの作品。
しばらく積んでしまってました。
短編の作品で、主人公が「俺」のおれは非常勤シリーズが6作品でそれ以外の作品が2作品。
おれは非常勤シリーズでは「おれ」の転属先6校で起こるミステリーを「おれ」が解決に導くとういもの。
常勤の教諭と違い、短い期間の勤務という事もあり、どこかよそよそしく、主人公も冷めており、あまり深く生徒や同僚教諭と関わろうとしない「おれ」ですが、微妙なポジションを生かし事件を解決に導くという感じです。
片仮名を縦読みで読んでみたり、数式を縦読みしてみたりと、パズル的な要素も多いシリーズでした。
他2作品は放火魔をさがせ、幽霊からの電話で、どちらも小学生が主人公の作品です。
久々の東野さんの作品でしたが、短編ということでとても読みやすい反面、少し物足りなさを感じました。 -
小学校で起こる様々な事件を非常勤講師が解決するジュブナイル小説だが、さすが東野氏だけあってどれも安定の面白さ。『ウラコン』や『カミノミズ』など現実に即しており、綺麗な話で終わらせないところが良い。ダイイング・メッセージはさすがにないと思うけど、小学校高学年向けならギリギリセーフかな。『10×5+5+1』が特にやり切れない。
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1章ずつの物語で短い時間でサッと読めます。
どうしても先生の口調に時代を感じてしまいましたが、気楽に読める本だと思います。