暗黒童話 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 10553
感想 : 859
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476958

感想・レビュー・書評

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  • 黒乙一、好きなので結構スイスイ読めました。
    しかし、読んでいてパッと来ないようなところもあり、凄く長く感じました。
    やっぱり乙一さんは短編の方がいいなと思わされました。

    グロい描写が多く少しゾクっとしますが、内容的には面白いと思います。

  • カラスが様々な人間の眼球を少女にプレゼントする話から始まりとてもグロい描写が多く楽しく読めました。
    私は乙一の作品はとても好きですが、どうも推理描写が好きではないですね。一般的な少女にこんな探偵のような考察が果たして可能なのだろうか…多少無理がある様に思えてしまいます。割り切って読めば良いのですが。
    そして作品の内容とはあまり関係ありませんがあとがきが一番面白かったです。あとがきがあまりにも面白かった為次読む作品が小生物語に決まったほど。暗黒童話の内容自体は面白かったのでオススメですが、今まで読んだ乙一の作品の中だと一番下になるかな…

  • 現在の医学では眼球移植はほぼ不可能です。(巷で見掛けるのは角膜移植)
    ということでファンタジーだと割りきって読みました。
    かなりグロい描写が多かったのでその方が正解。

    まず思っていたよりミステリーだったので驚きました。叙述トリックには気付いていたけど犯人はわからなかった。
    グロ要素ミステリ要素に埋もれがちだけど乙一さんらしさ(と私が思っているもの)は健在。
    主人公の孤独、周囲の誠実なひとたち、暖かいものや美しいものへの真摯な視線。そして感情優先の論理と倫理観の絶妙なズレっぷり。
    たまりませんね。次の作品も読みます。

    犯人像はジョジョっぽく、クリーチャーデザイン(?)はサイレントヒルかBAROQUEっぽかったです。あくまで主観ですが。

    ついでにこれもワタクシゴトのお話ですが、記憶と対になる『私』という意識はなんなんでしょうね。
    自分は生まれたときから『私』を『私』だと思っているけど、忘れたと思っていたことをあとから思い出したり、他人から『変わった』と言われてもまったく自覚がなかったり。
    身一つで見知らぬ世界に放り出されたら、記憶も信じられなくなってしまいそうだと、そんなことをだらだら考えています。

  • 移植した眼球に宿る前所有者の記憶映像...。アイディアや掴みはいつもの乙一ワールドだが、少々冗長。得意の叙述トリックもとってつけた感が否めなかったが、それでも独特の「世界観」は健在。中編程度の長さにまとまっていればもっとスピード感が感じられてよかったかも。

  • そんなに気味悪くも気持ち悪くもなかった。
    ただ独特の世界観がある、なと。

  • ホラー?なのにただ怖いだけじゃない。終わり方は青春小説のようなさっぱり感がある。この人のシリーズを全部読みたくなった

  • 何やろ…この周りの心の無さ。
    なんで皆、記憶を失った主人公にこんなに心無い言葉ばっか浴びせるんやろ?
    読後は奇麗なグロと感じた。面白かったです。

  • 2013.8.12図書館貸出

    左眼と記憶を失った少女が、移植された左眼の持ち主だった青年の過去を垣間見るようになる。
    行方不明の女の子を助けようとしていた映像を見、青年の育った町を訪れる少女。
    少女の町での生活が書かれた章と、犯人の描写の章が交互に書かれる叙述トリック。
    ホラーのため現実にはあり得ない現象も出てくるが、叙述トリックはわりと面白かった。
    ただ、途中ちょっと中だるみしたように感じる。

  • ひたすら気持ち悪くて痛そうだった。
    吐き気と頭痛の中読み終えた。

  • 1308 乙一らしいダークミステリー小説。学生の頃に書いた内容との事。やっぱり小説家さんは違うなぁと妙に納得。グロ注意だったけど結びの感じは良かった。夏に読んで正解!

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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