おいしいコーヒーのいれ方 (6) 遠い背中 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477054

感想・レビュー・書評

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  • やっと勝利が一人暮らしし始めました!
    今回は、もともと好きな登場人物でしたが、さらに丈のことが気に入りました。勝利が花村家から出ていくことに対して、いてほしいと言うところなどが、これまで二年間ぐちぐちと言いながらも、本当のお兄さんのように慕っていたことがよくわかる部分でしたね。それと引越し記念のプレゼントの部分の勝利と丈のやり取りも、良かったです!勝利と丈のやり取り、最高です。2人とも男兄弟がいなかったからこそ、新鮮だったのかもしれませんね。
    あと、最後のマスターの番外編、良かったです!やっぱりマスターは、かっこいいです!!また、かれんよりも事故のことを知っていて、かれんがどのようにして花村家に引き取られたかをよく知っていたので、やっと本当の真相が見えた気がしました。
    これからが楽しみです!

  • 丈ってばホントに良い味だしてるなぁとしみじみしてしまいました。
    勝利が父親と明子に一人暮らしを説得させるシーンでなんかモヤモヤしてて、なんだろうと思ってたら丈が解決してくれました。
    かれんの意見も聞かずにペラペラ喋りすぎじゃなかろうかと思うのですが……。
    そもそも生い立ちが複雑だからってここまで秘密にする必要があるんですかね。別にかれんのことは従姉妹のままでも付き合ってるとお知らせするのはそんなにリスクのあることじゃないように思えます。
    秘密の関係とか言われても全然ハラハラしないのはそのせいでしょう。そもそもこれだけ関係者が知ってたらすでに秘密の関係じゃないね。

  • かれんのお姉さんっぷりがもう...最高w!

  •  今日はバレンタインデー。私にはあまり関係ないものの、せめてもと思い、ラブストーリーに浸ることにしました。

     それにしても、背中かどうかは別にして、遠い。遠すぎる。

     花村かれんの設定、24、25というところですが、本で読む分にはイメージの世界でいいとして、映像になったら抵抗あるかも。この役をこなせる女優さんは思いつかない。

     この本で気に入ったフレーズ。

     p.206 「自分の手の中にある幸福に気づかないでいる限り、人はいつまでたっても不幸なままだ。」

     さすがマスター、いいこと言います。斉藤由貴の名曲、「家族の食卓」にも通じるなあ。

     そして文庫版あとがき、p.220 『私の座右の銘のひとつに、「人生あみだくじ」という言葉があるんです。』

     これから私も、座右の銘に加えたいと思います。

     みなさんは、どんなバレンタインだったでしょうか。

  • 浪人時代に友人に勧められた本。
    まぁ、若い人はこう言うのが好きなのねって感じ。
    個人的にお勧めする本ではない。

    尚、きっと面白くなるだろうと一通り読んでみたけれど、最終巻まで読んでも個人的にはアウトでした。

  • おいコーシリーズ、第6段

    ついにショーリは一人暮らしへ

    そんな高揚した心の裏になにか刺さるものが

    すべてを話すことなんてできないし、話すことで傷つけてしまうとなれば尚更

    そんな葛藤がショーリの中に

    サイドストーリーはマスター編

    個人的にマスターはもっともっと大人であって欲しい

    マスターが考えてることが想像より俗世に近くて残念

  • ラブシーンはどーせ大家さんの邪魔が入るんだろうなぁと思ったら、やっぱりお約束通りの展開でした。
    今後大家さんのお家の事情もまた伏線になっていくのでしょう。マスターのモノローグは、脱サラの理由がイマイチかな?
    あとがきにはやっぱりもの申したくなくなる。彼女の人生が順調だからそんなこと言えるのよ。高校ドロップアウトして大検とおっても、やっぱり普通に高校卒業して大学に入った人と同じ条件で就職できる訳じゃないし、就職してからも同じ条件で競争できるわけじゃない。道を誤ったことに気がついて、後戻りしたら、大抵、元の位置までも進めない。そして戻って進む分、年齢が進む。終わりが伸びるわけじゃないから、やっぱり損をする。だから道を誤ることはできないのよ。うーん、私がゆがんでしまったのかも。
    でも「自分に居留守を使ってどうする気だ」ははっとさせられました。誰からか言われるままに、あるいはただ世間に自分を合わせるためだけに、好きでもないことに無駄なエネルギーを費やし続けることも多くの場合必要なのよ。ちょっとでも気持ちが動く何かが目の前にあってもそれに割けるエネルギーは少ないもの。でも少なくても割いていく努力をする。それが分からない人がこの文章を読んで、勘違いしないといいなぁ。

  • 勝利の一人暮らしー!丈の反応が意外だったなぁ。でもいい関係でうらやま!かれんと勝利は今まで同じ家に住んでたけど、別々に住むことになりましたね。それが普通なんですよ!ええ。
    マスターの目線での番外編は新鮮だったなぁ。それにしてもシスコンか!気持ちは分かるけども。もうちょっとかれんと仲良くなったところ詳細に書いて欲しかったなぁ

  • 一人暮らしを決意した。これで、かれんとずっと一緒にいられると思ってた。

    いとこ同士(実際はそうではないのだが)の恋で、誰に話すか、どのように説明するか、考えなければならないことが多い。
    それをどのように乗り越えていくのか、感情描写が巧みだと思う。

  • 前作同様。

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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