ホテルカクタス (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477092

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  • 不思議な雰囲気の作品。ホテルカクタスというアパートに暮らす帽子ときゅうり、数字の2。なんでもない3人のアパートでの四季なんだけど、いい感じ。挿し絵がとても綺麗。江國さん、結構好き。2012/294

  • 全然似ていないけど互いに受け入れられるって、いいな。


    それにしてもシュール(笑)

  • きゅうり、帽子、数字の2。

    3人のなかで、わたしは数字の2になるはずだ。

  • きゅうり、2、帽子のミスマッチともいえる関係が妙にはまっていてそこに流れている時間を感じてとても穏やかな気持ちになります。
    一時のまさに夢のような時間がせつなくもあります。

  • 絵本を読んでいるような気分で読める物語。
    帽子とキュウリと数字の2というありえない登場人物に突っ込みどころ満載だけど、それぞれの個性が際立ってて面白い。数字の2に性格があったらこんな感じだろうなと思う。
    優しい気持ちになれた。

  • いつか、子供の小説デビューの際に勧めたい作品。とってもかわいい。

    競馬の帰り、バス代が一人分しかなくてキュウリが帽子をかぶって乗る件が好き。

  • とあるアパートに帽子ときゅうりと数字の2が住んでました

    って、超シュール(笑)
    だって、数字の2だよ?
    きゅうりが普通に卵をたべてたりするんだよ?
    帽子が服を着てるんだよ?
    さらには人間の女性とデートを皆するんだよ?

    ありえね~ とか思ったけど、やはりテイストは江國さん

    解説でも書かれているけど、小説では人外のものを登場させながらも「ヒト」が描かれている
    男同士(?)の馴れ合いの生活を描いているという点で「間宮兄弟」に通じる物を感じた

  • 特に。

  • 江國香織の最高傑作はこれなんじゃないかと思う。

  • 高校生の時にふと、手にとってみたもの。
    とても優しい語り口調にほっこりしながらも、どこか切なさのあるお話。
    個性的な3人に愛おしささえ感じてしまう。
    典型的な日本人に思えて仕方ない数字の2と、マッチョでビーチが似合いそうなキュウリと、古いものと自分の世界に生きる帽子。
    たまに言う哲学的なセリフに、いろいろと考えさせられたり。
    時間をゆっくり過ごしたい時に読む本。

    もっかい読んでくる。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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