蘭 竹西寛子自選短編集 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478228

感想・レビュー・書評

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  • 国語の教科書で読んだことがあった表題作を含む短編集です。

    映画やドラマのような展開ではなく、普段の生活の一コマを切り抜いたような作品が多く、文章に人間臭さを感じる。
    このような日本語を使える日本人が少なくなってきていると感じるのは時の流れか

  • 装丁に惹かれて1年ぶりに再読。
    大好きな人に薦められたのと相まって大好きな1冊。人の力って、馬鹿にできない。



  • 集英社文庫
    竹西寛子 自選短編集「蘭」


    戦争に対する庶民の意識を 子供の目線を通して描いた短編集。戦中に生きることの気重さ、後ろめたさが強調されている






    戦争に関わらず、人が生きることは「自分では どうにもならないものを背負わされている」という著者のメッセージは感じる



    「美しさは 必ず、穢い、醜い、怖いものを一緒に抱えている」という表現も「美しさ」を「人間」「生きること」と読み替えて捉えた方がいいのか?と思う













































































  • なんで興味をもったのか記憶にないけど
    長いことAmazonのWish Listに眠っていたのをついに購入。

    おぼろげに胸が塞がる不安や悲しみ、
    言葉に出来ない漠然とした感情を
    それとない日常のなかに表現されている。

  • 10/01/06

  • 叙景、ということを考える。
    言葉は少なくとも、なにかを響かせることができる、と思う。

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著者プロフィール

昭和4年4月11日、広島県に生まれる。昭和27年早稲田大学第一文学部文学科(国文学専修)卒。小説家。評論家。日本芸術院会員。河出書房、筑摩書房勤務、昭和37年退社。38年「往還の記--日本の古典に想う」で田村俊子賞。56年「兵隊宿」で川端康成文学賞。平成6年日本芸術院賞。著書に『竹西寛子著作集』全5巻別冊1(平8 新潮社)『自選竹西寛子随想集』全3巻(平14〜15 岩波書店)『日本の文学論』(平7)『贈答のうた』(平14 いずれも講談社)など。

「2004年 『久保田淳座談集 心あひの風 いま、古典を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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