白蓮れんれん (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 172
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478600

感想・レビュー・書評

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  • 時代物読まないからどうかな?と思ったけど、朝ドラ見てたからか大丈夫だった。宮崎さんがなかなか出てこない…(笑)。

  • 良かった!

  • 朝ドラのイメージで読んでいましたが、
    途中から違うと思い始めました。
    この小説の蓮さまはもっと強かで狡猾で傲慢。
    でも、しゃーねーなーと思わせられる強さもある。
    不思議な女性ですな。

    ラストが唐突すぎて驚きました。
    女の一生も千差万別ということですかね。

  • 柳原白蓮のお話。明治のころ、26歳の柳原燁子(あきこ)は51歳の九州の炭鉱王と再婚する。柳原家は名門で、大正天皇といとこにあたる燁子だが、当時柳原家は豊かではなく燁子も妾の子で親同士が決めた結婚を余儀なくされる。恋愛もしたことがなかった燁子が歌を詠むようになり、白蓮と呼ばれて有名になり、好きな人ができる。お金も名声もあり全てに恵まれてる燁子だか、結婚生活と恋愛で苦悩する姿が痛ましい。

  • 朝ドラ『花子とアン』をみていて、柳原白蓮のことをもっと知りたくなって読みました。

  • 宮崎龍介さん、どんなに格好良いのかと思ってググったけど、写真はなんだか…アナゴさんみたいだったな。

  • 林真理子さんの小説は初めてでしたが読みやすく一気に読み終えました。
    何が幸せか、人それぞれだとつくづく思いました。

  • 柳原白蓮もとい、燁子の女生徒時代~俳人時代~白蓮事件までを主に描いた本作。男性の一歩後ろを歩くのが良しとされる時代、恋多き女性として名の知れた燁子は華族という鎖に繋がられながらも、社交界を謳歌し、自分の意思を貫くこととなる。
    事実に沿った展開だとは思うが、本当の心の内はご本人しか知らずということで文学として楽しんだ。朝ドラの燁子は傷ついた心を抱えつつも華族ならではの高貴さは崩さず、静粛さと秘めた情熱を併せ持つ女性というイメージだったが、本作ではもう少し自己主張があり、良い意味でしたたかさのある女性像となった。さらに伝衛門のイメージも、口や態度が悪い横暴さよりも、燁子を不器用に想う一人の中年男性といった印象が強く、いじらしくも感じた。
    林真理子さんがこういった本も書くのかと驚き。

  • 社会活動家としての側面はほとんど描かれていない。でも、恋愛が闘争であった時代の雰囲気がとても印象深くかかれている。すべてはこの一通から始まった・・・という通り、手紙をもとに書き起こした恋愛による階級、性差、などの闘争の物語。

  • 朝ドラが大ブームだったのに私自身は一度も観たことがなく、ミーハー心から本書を図書館で予約してました。けっこう待たされました~

    ドラマを観ていなかったおかげで仲間由紀恵の白蓮さん、という先入観なく読めましたが、ドラマからこの本に入った方はちょっと下世話な白蓮さんに憤りを感じるみたいですね(笑)
    わたし的には、源氏物語の時代から人間は貴族だって下世話なのよ、という気持ちがあるのでそんなに違和感はありませんでしたけど。

    大正天皇の従妹である白蓮と年下の彼宮崎の駆け落ち事件を題材にしたお話ですが、今まで門外不出であった彼らの間に交わされた700余通の恋文を史料とし、伊藤家の子孫へも取材をし、文献も山ほど読んで作った作品だとのことで、マリコさんすごい。それを踏まえて読み進めると物語の信憑性が増し、二人の大恋愛に更に圧倒されました。。宮崎のカラダが心配だったけど、二人とも長生きしてたのでホッとしました。だったら結婚後のことも書いて欲しかったなあ。

    ドラマ、見たかったな・・・

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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