死者はまどろむ (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087480627

感想・レビュー・書評

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  • 美しい自然に囲まれた小さな村。そこに建つ元ペンションを別荘として購入した家族。
    膿んだ日常から解き放たれた彼等は、まるで夢のように、光に包まれた一枚の絵のように満ち足りた幸福感を味わっていた。
    だが、美し過ぎるものの裏には恐怖が待ち構えていたのだ…。

    1989年に刊行された古い作品。なにか怖いものがじわりじわりと忍び寄ってくるような感覚です。
    美しい場所が舞台なだけに、怖さよりそちらの方がより印象に残りました。

  • 夢見村に漂う美しさは人を魅了してやまないが、その奥に常に佇む村の不気味さにゾッとした。村人の、村で死んだ人(処置によれば生存の可能性があった)や都合の悪い部外者を生贄としてミイラ化することを正当化し、ムミイ様として崇めていることに戦慄を覚えた。何より一番怖かったのは、村の実態を知り戻ることに抵抗し続けていた主人公達が、最後には何かに引き寄せられるかのように嬉々として村に帰っていったことであった。

  • 実家が裕福な作家が夢見村に別荘を買い、夏の間だけ家族で過ごすのだが、母親が瀕死の急病になってから不可解な現象が起こり、気になってた地下墓地に突入。そこには…

  • 小池真理子さん好きだけど、これはイマイチだったかな。

  • 坂東眞砂子さんが解説を書いている。
    日本的な恐怖小説。
    「日本人の皮膚感覚を大事に」という表現が丁度よい。

    こんな恐い話は、日本人でないと理解できないかも。
    隠れキリシタン。
    ミイラ。
    という、非日本的なものと日本的なものの、日本的な融合。

  • 今ではあまり見なくなった、小池真理子さん初期のホラーやサスペンス。また書いてください。

  • 誰もを魅了するという美しい夢見村で
    ひと夏を過ごそうとする間宮一家。
    この村に来てからすべが順調に動き始めるが、
    村の共同墓地で目撃した葬列…
    それを境に少しずつ少しずつ忍び寄る恐怖とは。

  • ホラー長編。この頃の小池真理子さんのサスペンス、ホラーはどれも最高です。はずれなしと言っても過言ではない。

  • 著者のホラー第2弾らしい。読んでから知った。幸せを呼ぶ夢の村に隠された真実とは?!
    相変わらず、真相が明らかになるにつれ心拍数が上がる。ドキドキが止まらない!

  • 小池先生にはもっとホラーを書いてほしい!どちらも本当に怖いです。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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