- Amazon.co.jp ・マンガ (378ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087482249
感想・レビュー・書評
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バスティーユの陥落の元に、願い続けてきた
自由、平等、友愛が人類に永遠にもたらされることを
祈りながらアンドレの元へ旅立つオスカル。
天真爛漫で、無邪気にして人を魅了しながらも
学ぶことを怠り、いつまでも無知でいることの
罪に気づくのが遅かったマリーの悲しい末路。
栄華の元に集まっていた心なき人たちは
波のようにマリーの元から去り、哀しみと失意の中
本当の愛に巡り合う。
本当の姉妹のようだったエリザベスとマリー
との間に流れた穏やかで優しい時間が
もっと知りたいと再読で更に興味が。
知らずのうちに周りに与えた苦しみを悔い、
断頭に消えていったマリーの人生。
教養さえあれば、優しさがいろいろな面を
カバーできただろうと思われるだけに
マリーの環境の不運もとても切ない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
た…
隊長!
バスティーユの上に
し…白旗が…!!
これを見て死ぬ漫画版は、しっかりと自分の意思で行動する人。
アニメ版は最後の出撃の決定を夫であるアンドレに任せたり(非貴族にまかせたかったのかも)、とやや「女」が強調される。
しかしこんなに胸の痛い最終コマがあるだろうか。
外伝。黒衣の伯爵夫人。
エリザベート・バートリっぽいレズ。 -
素晴らしい
そのひとことに尽きる -
2015年3月18日読了。革命の中、国軍の銃弾に倒れたアンドレとオスカル。愛するマリー・アントワネットを助けようとするフェルゼンの奮闘の結果は。史実なので物語はこの結末になるしかないのだが、それでもとても寂しい気がしてしまう…。「平民による、腐敗した政府の打倒」とはその通りではあるのだが、平民側にも階層はあるし革命によって利益を受けるもの・失うもの色々ある、王族・貴族にも家族や守るべきものがあったのだよなあ…。巻末の外伝ストーリーは甚だ蛇足な気もするのだが、ファンにとってはありし日のオスカルやアンドレの勇姿を見られるだけでもうれしいものか?
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「フランス人民は自由、平等、友愛を旗印に雄々しく立ち上がり、革命の焔は全土に燃え広がっていく。オスカルは衛兵隊を民衆側につけ、国王軍と闘う決心をする。激しい戦闘のさなか、アンドレが、次いでオスカルが銃弾に倒れた。1789年7月14日。バスティーユ陥落。民衆の勝利の歓声のなかでオスカルは静かに息絶えた。革命軍は、ベルサイユから国王一家をパリに移し監禁した。幽閉された王妃アントワネットの前にフェルゼンが現れた。革命の嵐の中で一瞬の生を悔いなく生きた恋人たちの物語。」
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今まで物語はオスカルにとっての革命でしたが、ここからアントワネットにとっての革命も描かれます。
アントワネットやルイ16世、フェルゼンの覚悟や決意を目の当たりにし、その魅力を再確認できるようなお話です。
読み終えたあとには、そうかこれは愛の物語だったのだと気が付きました
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読み始めてからだいぶ時間がかかってしまったけど、ようやく読了。フランス革命の様子が手軽に味わえて、世界史のお勉強的観点ではそれなりに有用かも。でも漫画そのものとしては、多数のファンがいることも十分承知の上で、個人的な印象として古臭さが強かったです。あと、こういうキラキラの世界観も苦手で… 読み返すことは恐らくないと思います。