- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087488654
感想・レビュー・書評
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老女二人を主人公にした戦中~現在の女の物語。
老女が主人公、巣鴨が舞台、というのが目新しく、序盤の風景描写から
興味をそそられました。
画家たちの生活も違う世界を見る感じで面白かったです。
展開していくストーリーは、だらだらとした色恋沙汰ですが
女性ならではの考え方が見えて、いろいろと興味深い作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東京歩きがぱきらの趣味であることを知っている、
ある知人からのおススメ。
ぱきらが縄張りとしている池袋界隈のお話です。
池袋モンパルナスとか、桜ヶ丘パルテノンとか……。
ほとんど読まない恋愛小説というジャンルでしたが、
予想に反して(?)楽しめました。
さすが坂東真砂子作品……という仕掛けもあり。
都市の歴史あり。池袋散歩の参考にどうぞ♪です。 -
ジャンルはホラーサスペンスと言えるだろうが、
ロマンス要素もかなり強かったと思う。
三角関係に絡む一枚の絵画の謎解き。
最後の最後にハッとするような結末が! -
冒頭から、主人公のどこか悲しい雰囲気が漂い、表題どおりの、切ない話になってます。
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坂東真砂子=ホラー、のイメージあったけど・・・
この作品もある意味ホラーかな。
池袋モンパルナス、と呼ばれた戦前のアトリエ村。
そこで強烈な生を駆け抜けた画家・西遊と彼を取り巻く2人の女、早夜と美紗江。
そして、歴史の闇に埋もれた3人を掘り出そうとする彩子。
過去と現在と現実と幻想が幾重にも重なり合っていた。
激しさの割にはひっそりと暗い匂いのする、そんな作品だった。 -
結末は話せない。
ともかく驚きです。 -
東京の小出版社に勤める額田彩子は、幻想絵画集の出版準備をすすめる中、一枚の絵に出会った。闇の中を渦巻いて立ちのぼる朱色の炎、火の粉と共に乱舞する桜の花びら、描かれたふたりの女―。絵に魅せられ、その謎を追う彩子の前に、当時を知るひとりの老女が現れる。戦前の芸術村・池袋モンパルナスで生きた放縦な画家・西游と、彼を愛した早夜と美紗江の凄絶な日々。島清恋愛文学賞受賞作。 (amazonより抜粋)
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£1.00
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200703