- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087714395
作品紹介・あらすじ
飛鳥時代。人々の夢を解くことを生業とする白妙は、見知らぬ少女讃良の心を覗き込む。それは最高権力者である持統天皇の過去だった。やがて白妙は、恐るべき女帝の秘密へと近づいていく。古代日本最強の女帝、持統天皇の呪術的世界に迫る、歴史長編小説。
感想・レビュー・書評
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怖っ、怖っ、怖いーーーー((( ;゚Д゚)))
もぅ、怖すぎるーーー!!!!
でも、おもしろかったー笑
飛鳥・奈良時代好きな私としては、面白かった!!
この時代に詳しくない人は、人名でつまずくかもー。
白妙は皇太妃(阿閇皇女)から、姉(御名部皇女)の夢解きを
任される。
御名部皇女の亡くなった夫、高市皇子が夢に現れるらしい。
そこから、白妙はある人物の中に入りながら、
夢解きをしていく。
その入っていく人物は、太上天皇(持統天皇)だった。
太上天皇の考えや行動が、白妙には丸分かり。
しかも、その考えが恐ろしすぎる。
夢解きはなんとかなったが、もぅ太上天皇から逃げなくては…。
でも、見つかってしまった…。
とにかく、私の大好きな持統天皇が怖すぎたー笑
でも、持統天皇ならあり得るかも…なんて思いながら
読んでしまったよー。
もぅ、それぞれの登場人物は脳内で里中満智子さんの
「天上の虹」になってましたー笑
白妙と持統天皇(鵜野讚良皇女)と交互に話が進んでいく。
その進み方がだんだん早くなるスピード感が
もぅ、白妙の心の臨場感ぽくて、
もぅこっちまでドキドキーー!!
春過ぎて
夏来たるらし 白妙の
衣干したり 天の香具山
この有名な歌がこの本を読んだ後、怖くなるんです。 -
怖すぎる、、、でも2日で読み切りました。
ページをめくる手が止められないのは久しぶりです。
百人一首、想像するだけでぞっとします。 -
女帝持統天皇の凄まじい情念を、夢解きの白妙を通して炙り出すファンタジー。有名人や有名なフレーズが続々登場してサービス満点です。ルビがふられた大和言葉を操り、呪術的に縛ってきますねぇ。しっかり調べられていて骨太ですが、ルーツである児童文学の匂いがします。心地よく書かれたのではないでしょうか、伸び伸びした筆致で楽しめました。
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歴史物のつもりで読んだら、ホラー?ミステリー?だった。
ホラーはちょっと苦手なので、びっくりした。
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夢違えを命じられ,その意味を知ってしまうストーリー。
こわっ!
え,なに!
え,こわっ!!!
こわーっ!!!!
こないだ井上靖の額田女王読んだから人物たちが生き生きとしてて余計にこわかった…。
持統天皇が少しずつ,黒い気持ちを研ぎ澄ましていく過程が生々しかった。
春過ぎて 夏来たるらし 白妙の
こわいよ…。 -
古代日本を舞台に、夢解女の目を通して、持統天皇の秘密に迫るホラーファンタジー。
日本史上最強の女帝と称される持統帝を烈女、猛女と設定する創作は珍しくないが、本書では徹頭徹尾、冷血な鬼女として描写される。
それが却って人品の卑小さを裏付けてしまうのが惜しく、女帝の偉業と能力の高さを考慮すれば、実際は泰然たる器の大きな人物であったろうことが窺えるので、個人的にあまり評価したい作品とは言えない。
また、百人一首にも採られた著名な和歌から逆算的に創られた小説なので、独自の解釈の残酷さゆえに、あの鮮やかな歌を素直に味わえなくなってしまう弊害が残る。
幼い頃の名前がまた別にあるし、結婚相手も異母きょうだいなら可能の時代なので、相関図がぐちゃぐちゃなんですよー。
でも、そん...
幼い頃の名前がまた別にあるし、結婚相手も異母きょうだいなら可能の時代なので、相関図がぐちゃぐちゃなんですよー。
でも、そんな時代がたまらないんですー(*´▽`*)