坂東眞砂子だから覚悟していたが、ラストが衝撃的。
その光景がありありと思い浮かべられて、背筋が寒くなった。
当時のことば遣いや雰囲気などが良く出ている。ただ、持統天皇があのようなおそろしい女だとは…。『天上の虹』のイメージが…。
あの有名な歌から、ここまで連想するという手腕に五つ星をつけたくなったのだが、途中、退屈だったので四つに。人麿とのアレとか、必要だったんだろうか。当時はあまり貞操観念がなかったのかな。
この作家さんのは面白いけど、読み終えると後味が悪いので再読したくない。それだけのインパクトを与えられるというのはすごいのだろうけど。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年6月12日
- 読了日 : 2015年6月12日
- 本棚登録日 : 2014年4月13日
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