朱鳥の陵

著者 :
  • 集英社 (2012年3月26日発売)
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本棚登録 : 207
感想 : 41
4

坂東眞砂子だから覚悟していたが、ラストが衝撃的。
その光景がありありと思い浮かべられて、背筋が寒くなった。
当時のことば遣いや雰囲気などが良く出ている。ただ、持統天皇があのようなおそろしい女だとは…。『天上の虹』のイメージが…。

あの有名な歌から、ここまで連想するという手腕に五つ星をつけたくなったのだが、途中、退屈だったので四つに。人麿とのアレとか、必要だったんだろうか。当時はあまり貞操観念がなかったのかな。

この作家さんのは面白いけど、読み終えると後味が悪いので再読したくない。それだけのインパクトを与えられるというのはすごいのだろうけど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2015年6月12日
読了日 : 2015年6月12日
本棚登録日 : 2014年4月13日

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