岳物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 239
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087494907

感想・レビュー・書評

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  • 父親になったらこんな事考えながら子どもに関わっていくのかなぁと思いながら読んだ本。もし結婚して、子どもが生まれたら、いろんな経験ができるようサポートしてあげたいな。いろんな考えがあることを知ってほしい。

  • 椎名誠さんと愛息・岳くんの物語です。
    20数年ぶりに再読。当時は、海外や国内の旅に忙しいシーナさんが、ときどき息子と釣りに行って旨いもんを食べる話くらいにしか読み込めていませんでした。今回は、岳くんの成長を悲喜しながら見守るシーナさんの深い愛情を感じました。特にシベリアからの電話で、息子から『海に落ちた』と伝えられたとき。電話に出ているのだから元気で無事なのは分かっているはずなのに、今まさに息子が海に落ちたような錯覚に陥り、その時の状況を知ろうとする姿。シーナさんに愛されている岳くんが羨ましく思えました。

  • 男の子供ができたら岳少年のような逞しい子になってもらいたいものだ。

    子育てに戸惑う椎名さんの様子が他の本にはない姿で新鮮で面白かった。

    椎名さんも親やってんだなぁ。

  • ずっと山登りの小説だと思ってたので予想外の内容に驚きました。でも、素敵な親子の姿を見れた気がします。後半が釣りの話ばかりで私にはちょっと読みにくかったです。

  • 椎名誠氏の息子さんの成長記。椎名さんの人間性が出ており、読んでいてほのぼのする。

  • 小学生のころ読書感想文用に購入。

    「おとう」こと椎名誠と、その息子「岳」の何気ない、そしてかけがえのない日々を綴った物語。
    そう、これは「物語」であって、決して「エッセイ」などではない。

    きっとこれを読んだ子供をもつ父親母親は「こんなふうに育てたいなぁ」と少なからず思うだろうし、これを読んだ思春期手前の少年少女は「こんなふうな親父がほしかったなぁ」と少なからず思うだろう。
    でもこれはきっと虚実取り混ぜた「物語」であって、本当にこういう“理想のチチとムスコ”がいるわけではないのだろう。

    家族小説でもあり青春小説でもある本作にどうしてもこういう穿った、斜に構えた見方をしてしまうのは、岳少年の姉(翻訳家・エッセイストの渡辺葉)が「本人の希望により」登場しないとは言え、存在さえないように一家が描写されている、そういうフィクション性による。

    ただこれを初めて読んだときには「なんだかすごい親子がいるもんだ」とワクワクしていたので、小中学生くらいに読んでもらう本としては、けっこういいと思う。

  • 私はひねてて大人の顔色を伺うような子供だったから自由で素直で好きなことにまっすぐな岳少年に憧れるなー。

  • 親子の物語でした。
    岳の成長とそれに伴うお父さんの心理がわかりやすくかかれてました。いつか自分も子供を持って成長するとこんな感じなのかな、と思って見てました。
    岳はこのあとどう成長するよか、お父さんはどう思うのか楽しみです。
    続きがあるらしいので、ぜひ見たいですを。

  • すばらしい距離感。
    椎名誠を読むのは初

  • 17年ぶりの再読。
    こんな風に子供を育てたほうが良かったのだろうか。
    普通の育て方しかさせなかったけど、この本再読してまた子育てしてもたぶんこんな風にはできないよなぁ。

著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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