アメリア・ジョーンズの冒険 (集英社文庫)

  • 集英社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087603651

感想・レビュー・書評

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  • ハラハラドキドキして楽しめるだけでなく、生きる勇気を与えてくれる本だった。

    原題が「The Tightrope Walker」(綱渡り師)なところ、「アメリア・ジョーンズの冒険」になるとずいぶんポップな印象になるけれど、この物語は原題そのままのほうがその性格をはっきり表しているかもしれない。

    生きることは綱渡り。一寸先は闇。
    その恐怖をアメリアは抱えている。抱えながら、怯えながらも、アメリアは自分の心の声に耳を傾け、一つの謎を追究していく。

    そのようなアメリアの姿は、私に、恐怖に立ち向かい、戦え、と教えてくれているように感じた。
    そして、自分の心を育て、守るのは自分自身であるということも。

    「もともと人生は簡単に生きられるものじゃないんだということ。それは巡礼の旅というか努力してみるものというか。人間は生きるために戦士のように戦わなければならないのだということ。しっかりと生きるために。」

    「深い悲しみがあっても、人生はけっこうコミカルなのだ。アマン・シンが言うように、不思議なのは、わたしたちがそれを深刻に受けとめすぎることだ。」

    ドロシー・ギルマンの本を初めて読んだけれど、他の本も読んでみたくなった。

  • ドロシー・ギルマンの本にはまって読んでいる。
    1冊目に読んだのが「古城の迷路」。この作品がすごく好きで、この「アメリア・ジョーンズの冒険」には「古城の迷路」に関する記述が出てくるということで、気になって読んでみた。
    期待を裏切らない面白さ!!
    主人公のアメリアと、ジョーも大変魅力的だし、ハーディー・ガーディーの中から見つけた紙きれのメッセージからどんどん物語が広がりを見せていくところもぐいぐい引き込まれる。
    もう一度「古城の迷路」も読みたくなってしまった。

  • 「生きることが大好き」という言葉が衝撃的だった。

  • 面白かった!やっぱり、ドロシー・ギルマンだな、と思わせる作品。主人公が段々と成長していく過程も面白い。「若き日のおばちゃま再来か?」などと、帯に書いてあったけど、確かに、にやっとさせるものがあるかも。ちなみに、「おばちゃまは飛び入りスパイ」などの作品を書いている方です。こちらも、オススメですよ。うちの本棚では行方知れずになってるけど(--;

  • ○感想

    ミスター・メイスンがなんとなく好きなのは、彼が某真実の番人に似ているからかもしれない。

  • 5月に読んだ「古城の迷路」がかなり関ってきて「あら」って感じ。
    この事を知っていたら、こんなに間をおかずに「古城の迷路」とセットで本書を読めば良かったです〜。

  • 両親を亡くし、心に傷を持ったアメリアが古いアコーディオンの中から見つけたメモ。それは誰かが書いたS.O.S.だった。
    メモの主を助けようと頑張るうちに、アメリアの傷付いた心も少しずつ立ち直って行くのだった・・・。
    若い女性の心の再生をサスペンスを交えて描いたハートウォームな作品。

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