おばちゃまはシリア・スパイ ミセス・ポリファックス・シリーズ (ミセス・ポリファックス・シリーズ) (集英社文庫)
- 集英社 (2000年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087603880
感想・レビュー・書評
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シリアのダマスカスの空港で、車に乗ったまま、若いアメリカ人女性が失踪した。ハイジャック機内で勇敢にも犯人に立ち向かい、大勢の乗客の命を救った女性が、なぜ?犯人側の報復の誘拐か、それとも……。身代金の要求はなく、彼女の生死も不明。深まる謎に、CIAのおなじみスパイ、ミセス・ポリファックスがシリアに飛んだ。同行者は元CIAマンのファレル。久しぶりのおばちゃまの活躍が始まる。
原題:Mrs.Pollifax unveiled
(2000年)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回もファレルが同行。
ひとりだけ拷問を受けて、一時弱気になってたけど復活。
なんだか鉄壁のコンビになってしまった感じ。
協力的な一般人も、成長する若者も健在で、
いつもの楽しいパターン。
なので、おばちゃまスパイシリーズも、
この作品で最後かと思うととても残念。
CIAのエージェントになりたいわけではないが、
こういう穏やかな、
だが変化や刺激を恐れない大人になりたいものだ。 -
シリーズ14作目は久しぶりのCIAからの指令。ハイジャックから乗客を救った女性がその後消息不明となり
それを追ってファレルと共にシリアへ。
これが最後の仕事となろうとは
読者は勿論、筆者もそしておばちゃまも夢にも思わなかったのでは。
でも人生ってそんなもんだよね。
【蔵書・再読・8/24読了】 -
2012年2月2日に作者であるドロシー・ギルマンが亡くなったことにより、シリーズ最終話になってしまった作品。ファレルとのコンビも良いし、現地で出会った若者が成長し前向きに新たな歩みを始めるシリーズの善さも健在。逆にいつも通り過ぎてちょっとあっけなかったかも。10年以上前の作品だけれどシリアの内情やスーダンが抱える火種など現在の問題に通じる部分がきちんと描写されてるのは流石。
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読んでいなかったと思って買ったのですが買っていたみたい。
これはサスペンス感がすくないかなぁ。。。 -
14作目は前回に引き続きアラブの国シリアが舞台。今回は再びCIAからの依頼でファレルとおばちゃまでシリアを訪れる。 ハイジャック、誘拐、シリア国王暗殺計画・・・といった問題が見え隠れしながら、ふたりは誘拐監禁されているアメリカ人の女性を救出する。 今回は久しぶりにドキドキ、ワクワクしながら読んだ。 このシリアが翻訳出版された2000年、作者のギルマンは70代だそうでやはりその投影があるのか、おばちゃまも70代中盤といった感じ。好奇心は尽きないものの、体力や時には気力さえもついていかないことがチラホラ見受けられた。 物語の中でおばちゃまが初めてのスパイ活動からを回想するシーンもあり、もしかしたら作者ギルマンはこのシリアが集大成になるかもしれないという気持ちで書いたのかもしれない。 ひとまず現在までに出版されているおばちゃまシリーズはこれで最後。この2ヶ月間はおばちゃまに大いに楽しませてもらい、励ましてもらった。ありがとうおばちゃま!※最後かもと思いながらも、でも、翻訳されていないだけかも・・・と淡い期待を持っていたのだけど、海外のギルマン ファンサイトを読んでみたら、やはりこれがおばちゃまシリーズの最後となっていた。寂しい(涙)
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ドロシー・ギルマンの人気シリーズ、ミセス・ポリファックスもこれで14冊。2000年発行で、当時の作者も70代後半のはず。内容的にはプロットのパターンは同じになるが、旅で味わう異国情緒と、何より、お馴染みも新たな登場人物もそのやりとりや動向は、楽しめる。引き続き、ファンは、可愛らしさと強さに裏付けられた優しいおばちゃまことミセスの更なる活躍を望むのは、当然だろう。かくゆう私も、そう思います。魅力的なキャラクターの存在というのはたいしたものですね。
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明るく、人が好きで、大胆なおばちゃま。シリーズを通してありえないような展開も多いけど、敵も一人の人と見て背景を知ろうとし名前で呼びかけ、できるだけ人を信じようとする姿を見ると、ほっとするのです