- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087605273
感想・レビュー・書評
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【本の内容】
鋭敏で繊細な感性を触媒にして、人間の内奥の深淵を象徴的に描く「バナナフィッシュに最適の日」、差別と偏見にみちたアメリカ社会の中で生きるユダヤ人親子のスケッチ「小舟のところで」など九編を収める自選短編集。
無垢な心をめぐる葛藤、青春時代の憧れと不安などサリンジャーの作品世界を余すところ無く伝え、今も世代を超えた支持を受ける。
短編作家として最も円熟した時期の傑作集。
[ 目次 ]
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陸上部だった僕。求めても届かない場所で、先輩や同級生は戦っていた。
それを応援する僕らは、空虚だった。
激しい緊張と、興奮が、僕の体を追い込んだ。僕はただ早く走りたかった。それは虚栄心のためだったのだろう。
小さな真実を求めて、僕らはひょこひょこと歩く神様に出会えるように願ったいた。
国木田独歩を彷彿させる、ありきたりの神聖。サリンジャーの中でもっとも敬意をこめたい短編集 -
2007年07月16日