- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087605723
作品紹介・あらすじ
ニュージーランドにあるチェアマン寄宿学校の生徒たちは、夏休みを利用した6週間の沿岸航海を楽しみにしていた。出発前夜、早くも乗船した少年たちだったが、船は、ふとしたことから漂流を始める。嵐に流され、絶海の孤島に上陸した、8歳から14歳までの15人の少年たち、彼らの思いもしなかった「二年間のバカンス」が始まる。
感想・レビュー・書評
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えええー(゚Д゚)ポカーン。
何この恵まれた子供達の素敵なバカンスの話は。
やっとこれの原題が「2年間のバカンス」という意味がわかりまんた。
最初っから、そのタイトルで突っ切ってくれてれば、「そうか、これはあくまでもバカンスなんだ、バカンスバカンスばかざんすなんだよ!」と思って、読めたのですが。
むかーーーーーーーし、アニメスペシャルで見ただけだったので、初めて読んだわけですが、ヴェルヌのくどい文章にも耐え、「よし!そこだドニファン!」「ええい!そこでウィルコックス!」と、ドニ一派を激しく応援していたのですが、優等生・ブリにいいとこかっさらわれチックで、「ええ~、ドニファンって『蠅の王』で言えば、ジャック・メリデューなんじゃないの?」と思って、最後まで爪を噛む思いで読んでおりました。
…まあ、おいしいとこかっさらったことはかっさらったけど、ドニ…何だか可哀想…。
ゴードンが、何だか間抜けな人代表(というより、一人だけですが)で、どうにもならんなーwと思いつつ読んでました。後、ブリの(注:ブリ=ブリアン)弟のジャックが、後一歩です、後もうちょっとなんだけどなー。モコと3人で夜の湖横断で、一体どんな風にブリとジャックの会話が始まったのか、その辺が非常に気になりました、モコが話を聞きはじめた所からしかわからないので。ブリの膝にすがりつくジャック。何やらその前に、ブリが「一度とっちめてやる」みたいな事を言ってたので、気になります。他のとこは、全くどうでもいい事までくどくどと書いてあるのに、何故そこを書かない、ヴェルヌ!ええい!じゃあ俺が書く!とか思ってしまいました。
後、名探偵コナンの少年探偵団並に、目の前で人が死んでもというか、人を殺しても割と平気な少年たちが、ちょっと微笑ましいです。そのくせ、死体に怯えるとか、どーなってんの?と。
ある意味で、「蠅の王」を先に読んでしまったのは間違いだったのかもしれない、と思いました。ていうか、本当にこれ、「なんでそんな上手い具合に話が進むんだ!なんでそこでそう都合良く物があるんだよ!」と言わずにおれません。
文明の利器が、メガネしかない状況の「蠅の王」と比較してしまうと、どうしてもあっちに軍配があがるなあ、比較する必要はないけど。でも、実際どんないいとこのお坊ちゃんたちの寄せ集めであったとしても、「蠅の王」みたいな状況になると思うんだ。こんな風にお利口さんなままで何年も過ごせないと思うんだ。ドニファンが一番子供らしくて好きですよ、これ。
とかまあ、そんな風に思ったのでしたが、銃を使いすぎです皆さん。そして、何故みんなそんな射撃が上手いのか、そっちも気になった。色んな意味で、( ゚Д゚)ポカーンでした。
いや、面白いことは面白いんだけどね。うん。
後、一番のツッコミどころはスケート出来るくらい湖が凍ってるのに、ジャックがクマ2頭に追いかけられるシーンです。小さな無人島にクマが2頭!そして、冬眠もしていない!なんでやねーん!皆さん、だまされてはいけませんよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごく子供たちの知恵が働いていて、最後の戦いなんかも上級生がカッコよかった。仲違いがしそうな時もあったがちゃんとゴードンが取り押さえてまとめていたので感心した。ブリアンの弟も勇気を出してみんなに告白していて偉いなと思った
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少年たちの冒険記。
無限のリヴァイアスが好きで、元ネタっぽいという話から、本書と蠅の王をセットで読みました。こっちは清々しいほんでした。 -
<食健康学科教員>
130年前に発表した少年向けの冒険小説です。
ワクワクしながら読んだ記憶があることでしょう。
最近、こんな気持ちになっていますか?
国籍も人種も違う15人の少年達が無人島に漂流し、仲間を思い、助け合いながら、時には衝突をしても相手を信じ、力を合わせて生活をし、脱出する物語です。
どこか学生生活に、共通していませんか。
◆長野県立大学図書館OPAC
https://u-nagano-lib.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=11171873 -
子供向けのジュール・ヴェルヌの小説。
翻訳がとても読みやすい。 -
読書部課題図書その26
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たまにはこういう名作と言われるものも読まないと感性が廃れる気がする。あらすじは当然知っていて本でちゃんと読んだかは不明。こういうの結構ありそう。おかげで最後までわくわくしながら読めた。退屈するかと心配していたがとても楽しめた。話が嫌なものがなくて安心して読めるのが良い。少年達の大人に負けない働きに勇気づけられる。少しづつ自分達の社会やルールを作っていくのが小さくても世界の縮図なんだと思う。
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ブリアンとドニファン、ケートとファーブスの命をかけた友情が泣ける。
アメリカ人=開拓好き、フランス人とイギリス人で対立する、など単純な気がするけど
少年たちが無人島で秩序を作り上げていくのは人類の歴史を追体験しているようで興味深い。
民主主義がうまくいくにはやはり共通の敵が必要なのね。
解説にもあった通り黒人水夫のモコが献身するの当たり前、選挙権ないの当たり前、寝床違うの当たり前なのが時代の限界なのだろうか。
肉入りビスケット食べたい