日はまた昇る (集英社文庫)

  • 集英社
3.36
  • (3)
  • (4)
  • (13)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 97
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087605778

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 50代の師匠が若い時に影響を受けたそうで、勧められて読んで見た。

    本のあらすじを読んだ後に本文を読み進めたが、イマイチ状況が把握できず、若者のはずなのにパリのカフェでお酒を飲みまくり、仕事している風ではなし、訳した時代のせいか「このあまっこが」「〜なんか?」など貴婦人達が喋る言葉っぽくはない部分など、なかなか物語に入り込むことは難しかった。 また、物語がポンポン進み、一文をスラっと読み飛ばすといつのまにか登場人物が退席しているなど展開が早い。(直接的な心理描写や修飾が少ない) ただ、特にスペインに入ってからは町の描写が具体的で、町への愛情や興奮が感じられるようだった。

    あらすじには性不能の主人公とあったが、それに関して苦悩したり嘆くような箇所はなく、本文を読んでいるだけだと主人公の空虚さは感じられなかった。

    読了後にWikipediaで時代背景やなぜ支持されているかを読んでようやくこの作品が評価されているポイントについて納得した。きっとその当時に英文で読むのが相応しいのだろう。第1次世界大戦後のヨーロッパの雰囲気や、当時の文体の傾向、若者のコミュニケーションなどを知らない現代の私には、予備知識なしでは楽しみ走りきることは難しかった。
    ただ学生時代、村上春樹作品の主人公のマネをしたくなるあの感覚を、当時の若者が味わったのだろうと、心を寄せることはできたと思う。各種カクテルについて、感情を表に出さないニヒルな主人公などは特に。

    今度は高見浩訳で挑戦してみたい。

  •  感情描写がほぼないこの作品ではあるが、目は口ほどに物を言うという言葉を表した作品であると感じる。身体描写、状況描写、それを元に自身の中に構築する感情。それは全く答えの無いものかもしれないが、まさにリアリティの塊でもあるのかもしれない。

  • 新訳のせいか、読みづらい。

  • 時代は第一次大戦後。主人公はパリで記者をするジェイク。彼は戦争の後遺症で子供を作ることができない体になってしまった。その彼と仲間たちはパンプローナの祭りへ行く。
    第一次大戦中に青春時代を過ごしたロストジェネレーションの者たちの物語。
    同じ毎日の続きを語るやるせない話。

  • 多分この本を読んだ後、スペインに行きたくなります。ただただパンプローナの牛追い祭りや鱒釣りだけをしたくなります。多分☆w

  • 訳が好きじゃない

  • 日本語訳が、というか文章自体が古臭くて・・・

    何を言っているのかわからなくなったので途中放棄しました。

    いつかもっといい訳を見つけてリベンジしたい。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

Ernest Hemingway
1899年、シカゴ近郊オークパークで生まれる。高校で執筆活動に勤しみ、学内新聞に多くの記事を書き、学内文芸誌には3本の短編小説が掲載された。卒業後に職を得た新聞社を退職し、傷病兵運搬車の運転手として赴いたイタリア戦線で被弾し、肉体だけでなく精神にも深い傷を負って、生の向こうに常に死を意識するようになる。新聞記者として文章鍛錬を受けたため、文体は基本的には単文で短く簡潔なのを特徴とする。希土戦争、スペインでの闘牛見物、アフリカでのサファリ体験、スペイン内戦、第二次世界大戦、彼が好んで出かけたところには絶えず激烈な死があった。長編小説、『日はまた昇る』、『武器よさらば』、『誰がために鐘は鳴る』といった傑作も、背後に不穏な死の気配が漂っている。彼の才能は、長編より短編小説でこそ発揮されたと評価する向きがある。とくにアフリカとスペイン内戦を舞台にした1930年代に発表した中・短編小説は、死を扱う短編作家として円熟の域にまで達しており、読み応えがある。1945年度のノーベル文学賞の受賞対象になった『老人と海』では死は遠ざけられ、人間の究極的な生き方そのものに焦点が当てられ、ヘミングウェイの作品群のなかでは異色の作品といえる。1961年7月2日、ケチャムの自宅で猟銃による非業の最期を遂げた。

「2023年 『挿し絵入り版 老人と海』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アーネスト・ヘミングウェイの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×