ヘルプ 上 心がつなぐストーリー (集英社文庫)

  • 集英社
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本棚登録 : 357
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087606416

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    <上>
    1962年、大学を終えて故郷に戻ったスキーターは、改めて南部の差別的風土に衝撃を受ける。
    同級生はほとんど主婦になったが、家事・育児を酷い待遇で雇ったヘルプ=黒人メイドに任せきり。
    作家志望のスキーターの頭に探していたテーマが閃いた。
    ヘルプを取材し差別問題を浮彫りにするのだ。
    しかし、白人と個人的に話すのさえ命がけだった時代ヘルプ達は頑なで…。
    全米1130万部のミリオンセラー。

    <下>
    「ヘルプを取材して本を出したいなんて、このお嬢さんはどうかしてる。
    白人トイレを使っただけでリンチされるのに」しかし息子に先立たれた50代のヘルプ、エイビリーンは、親友が酷いやり方で解雇された事を契機に、その白人女性を自宅に招き、内情を語る決心をする。
    最初は吐くほど緊張したが、言葉は予想外に豊かに溢れ出し…。
    世界を変えた、勇気ある女達の物語。

    [ 目次 ]
    <上>


    <下>


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 感想は下巻にまとめて書く。

  • 非常に面白かった。あっという間に読んだ。

  • 2013.07.27

  • 映画を観た後に読みました。

    登場人物が多い物語ですが、先に映画を観たおかけで、それほど混乱せずに読み進める事が出来ました。

    映画に登場するキャストそのままの雰囲気を脳裏で再構成しながら読み進めるのも良かったが、もしも本を先に読んだら一体どんな読み方になったかにも一興。

    人種差別が当たり前だった当時の南アメリカの雰囲気を色濃く感じさせつつ、白人と黒人の立場と関係を涙あり笑いあり、時にシビアに描いた秀作と思います。

  • 翻訳がうまくはまっている。
    まず上巻だけ買って様子見するつもりだったが、さっそく次の日に下巻を買いに行った。

    海外小説のなにが面白いって、文化とか宗教観の違いとか、ときどき「ええ!?」と思うようなことが向こうでは普通だったりするからたまらない。

    主要の登場人物三人それぞれが、読んでいて同じくらい好きになり、また応援したくなる。向こうの女性はパワフルだな、と思わせられる。

  • 1960年代、差別が色濃く残るアメリカ南部を舞台に、白人女性とその家で働く黒人メイド(「ヘルプ」)の心の交流を描く。

    当時、南部では白人の中・上流家庭の主婦は家事一切を黒人ヘルプに任せていた。表向きは奴隷ではなくなったものの、明らかな蔑視はそこにあった。だがヘルプたちに育てられた子ども達にとっては、ヘルプのぬくもりはまた、厳としてそこにあるものでもあった。
    そんな時代の白人家庭で働く黒人の視点から見た世界を、現代に生きる白人の著者が描いた、というところが本作の際だった特徴だろう。
    全米では1130万部のミリオンセラー。映画化もされ、複数の賞を受賞している。

    大学を出て、故郷ミシシッピに帰り、鬱々とした毎日を送る白人女性スキーター。愛し育てた雇い主の子ども達がやがては差別する側に回ることを知っており、一方で自分の息子を事故で亡くした痛手から立ち直っていない黒人ヘルプ、エイビリーン。激しい気性とはっきりものを言う性格から何度も勤め先を代わり、家に帰ればDVの夫が待っている、やはり黒人ヘルプであるミニー。
    この3人の視点が代わる代わる出てきて物語を紡いでいく。
    物書きに憧れるスキーターが、「ヘルプ」の物語を書いたらどうだろうか、と思いついたことから、3人の運命が動き出す。

    アマゾンでは非常に評価が高いようであり、また確かにおもしろくは読んだのだが、読み終わってみると釈然としない思いも残る。
    デリケートな問題であり、そこに生きていない外国人である自分には多分、理解しきれないこともあるのだろう。この作品が素晴らしいと感じる思いと、いや、ちょっとどうなんだろうと感じる思いとどちらもある。
    ちょうど上下巻に分かれているので、下巻では個人的にどう思ったか、もう少し書いてみる。

  • 映画が好きで原作本を読むのを楽しみにしていたけれど期待通り。映画よりディテールも描かれていて読み応えがある。

  • アメリカの黒人問題をメイドの立場から視点を変えつつ語っている。切実な命懸けともいえる聞き取りの中に、抑圧されながらも生き生きと日々を過ごすエイビリーンやミニーのたくましさやユーモアが輝いている。

  • 今年この本に出会えてよかった。下巻が読みたくてたまらなくなります。

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