早朝始発の殺風景

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087711745

感想・レビュー・書評

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  • 日常のミステリー連作短編。

  • 表題作が一番好きだった。
    最後の一文…

  • 柔らかくて爽やかなミステリー。軽いさらりとした読み心地だが謎解きはシャープで筋が通っている。

  • 殺風景と加藤木のその後が見てみたい。

  • 今年(2022年)11月からWOWOWで放送予定の連ドラの原作。5編+αが収録されているが、どの話もとてもいい。こういう話大好き。最初の1編の終わりの方までミステリーって知らなかったけど、うまいわ。著者、うちの子供らより若いんだ。でも、10年前から作品出してるんだ。他の作品も読んでみようっと

  • どの話も土壇場でバタバタと主人公が真実を見つけ出していくものだった。
    「早朝始発の殺風景」は、正直クライマックスまでどんな話かわからなかった。殺風景だけでなく主人公も目的があったのは驚いた。
    「メロンソーダ・ファクトリー」は最も印象に残った。クラスTシャツは高校生の時に作ったなぁ…と懐かしかった。色覚障害について身をもって知ることができた。
    「夢の国には観覧車がない」はとても読みやすかった。途中から何かあるな、とは思った。『殺そうとしたのではなく救おうとした』ところが上手い表現だと思った。
    「捨て猫と兄弟喧嘩」は、兄の猫だと全然想像がつかなかったが、『教えろよ、そんくらい!』と妹が叫んだ時はとても切なかった。いくら親が離婚して離れ離れで暮らしていても、兄弟に新しい家族ができることはショックだと思う。
    「三月四日、午後二時半の密室」は、それまでの流れで何かとんでもない秘密があるのかと覚悟していた。しかし恥ずかしいという理由だけで良かった。『もう会うことはないだろう』と思いつつ、LINEを交換して写真まで撮ったところは微笑ましかった。

  • 5個の別の話がエピローグでまとまる。
    1つ目 始発電車に乗る男女
    2つ目 色盲の女の子
    3つ目 観覧車で失恋を知る男
    4つ目 お兄さんが捨てた猫を妹が拾う
    5つ目 卒業式に出席しなかった女の子と学級委員長

  • 『殺風景な早朝始発電車の中で殺風景は何を!?』

    5組の高校生たちが日常生活の中で感じた、ちょっとした違和感の謎を解いていくライトミステリー短編集。エピローグでは、ばらばらの登場人物たちが集結し、その後の様子が垣間見れる。ちょっとした脳トレに最適?

  • タイトルの殺風景とは人名。最後の冒頭のニュースから考えると実行したということなのかな。怖い。

  •  殺風景って名字だったのか!おもしろくて一気に読んだ。不器用な高校生たちの、一風変わった?密室ミステリー。高校生らしい?気まずい密室から出たあと、彼らの関係や心情に少し変化が訪れるのがいい。エピローグでこれまでの登場人物たちがみんな出てきて、話のあとの彼らのその後が少しわかるのもいい。
     それにしても殺風景さん、見事に(といっていいのか)仇討ちを果たしたんだなあ。

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著者プロフィール

★小説家/推理作家。“平成のエラリー・クイーン”の異名をとる、本格ミステリ界の若きエース! 代表作に『体育館の殺人』『図書館の殺人』『ノッキンオン・ロックドドア』など。

「2018年 『ネメシス ♯40』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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