- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087712407
感想・レビュー・書評
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南も北も一応片がついて、2大勢力が対決する前の小休止状態である。暗躍するものが出てくる時期であり、扈三娘の息子の件はそうとう不快なエピソードなんだけど、最後はなんとか勝つ形なったのでよしとしよう。ずっとうごめいていたあいつも死んだし。
「水滸伝」で活躍していた武人達の老いが印象に残る。公孫勝が次世代に席を譲ったりするのは、なんだか考えられないようなことだった。その一方で、呉用を始めとする知恵袋組は健在。また、鉄や馬などを扱う職人系も、世代交代をしながら大事なものとつなげていく感じが快い。
ただ、相変わらず楊令の超人ぶりが気になる。何をやらせても第1人者であるって感じはいったいどうなんだろう。
2009/11/27詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第6巻
5巻を飛ばしているが関係なく読める。
コ三娘と聞煥章との変なごたごたはあるが禁軍との全面対決への序章 -
呉用ついに、たつ
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2010.06.01 (42) 北九州出張の往復で読了
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★2009年90冊目読了『楊令伝6 徂征の章』北方謙三著 評価B
扈三娘(こさんじょう)は、宋の秘密組織である青蓮寺の聞煥章に攫われた息子二人を取り返すために敢えて罠と分かる誘いに乗り、聞煥章に囚われの身となる。しかし、実は息子達は梁山泊の致死軍に救出され、脱出していた。実は、扈三娘に恋い焦がれていた聞煥章は、その思いのために自らの命を扈三娘に奪われる。
宋では、弱体化する王室を抱えながらも、江南の60万人虐殺を果たして、鎮圧に成功した童貫の禁軍もその痛手から時を掛けて立ち直ろうとしていた。一方、梁山泊でも、楊令は普通の人としての姿を次第に見せながら、総大将として部下の掌握をしっかり堅固なものとしていく。そして、江南での方臘軍の戦いに軍師として加わり、疲弊した呉用も心の傷も癒え、迎えに来た楊令の誘いに応え梁山泊へ赴くこととなる。禁軍との戦いまで、あと一年。決戦の時は迫る。 -
2010年02月 06/13
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次の戦いまで一年。その間に力を蓄えたい梁山泊軍。その裏では青蓮寺の聞燗章が、扈三娘の息子たちをさらう。南の海路を太くしたい李俊。帰ってきても魂の抜けたままの呉用。致死軍をあずかることになった候真。童貫将軍は若い将軍に軍を預けて、ひとり王進のもとを訪れる。そして、あいかわらずひとりぼっちの楊令。それぞれの平和な日々を描きつつもなかなか時間の進まないぶあつい六巻。
表紙がみな似たり寄ったりなので、うっかり五巻を借り間違えてしまったことに気付いたが、読み進めて全く違和感がないのは先生の力なのか、ほとんど内容を忘れているせいなのかわからん。早く終わってくれと思ってたらもう本屋に十一巻が!!!うおーん!発行回数多すぎーと叫びたい・・。 -
蔡福の嫁が自殺し、息子は子午山へ。
王母の墓で涙を流す、武松。
致死軍を引き継ぎ、王貴・王清を救出する候真。
意外な配置でした。
李富がひそかな野望を実行に移し始る。
聞煥章は、実に彼らしい死を与えられる。
そして、終に、楊令の一人称!!
人に戻り始める楊令。
呉用と公孫勝の再生。
王進・童貫・秦容の絡みがよいです。
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2009年3月28日
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09/01/22読了
どんどん佳境に入っていくなー。(当たり前だけど)
新生・致死軍!