- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087714166
作品紹介・あらすじ
変わらぬ宿命、駆け落ち覚悟か!?火盗改方与力の娘・結寿と町方同心・妻木道三郎。ままならぬ想いを秘め、麻布狸穴界隈に起きる武家の、町家の、幸不幸を浮き彫りにした事件に立ち向かう…。恋と事件の連作時代小説。
感想・レビュー・書評
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切ない・・・。この時代の恋愛なんてこんなものかもしれない。「お鳥見女房」では、そんなことがなかったから、余計にそう感じるのかも。
結寿どのと道三郎さまの「別れ」の場面が切ないけど好きです。
万之助さまも良き旦那さまのようです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2014.4.19
ちょっ、ちょっと待ってっ⁉
結寿様と道三郎様?
嫁入り時の父様の行動に涙しました。
結寿様の結婚生活は幸せで良かった…
道三郎様も幸せであってほしい… -
このシリーズ、題名が徹底していけてないが、内容はなかなかシビアで面白い。人の心はうつろいやすいもの。どんなに信じられると思った相手であっても、裏切っているかもしれない、というのは普通にあることなのだということだろうか。そうした見方を肯定するかどうかは別としても、本書で描かれている心の機微はなかなか読みごたえがあった。
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L 狸穴あいあい坂2
図書館で10人未満待ちでやっとこさ読んだ。読むうちに内容を思い出してきて、そうそうそうだった!みたいな。 火付盗賊改与力の娘と町方隠密廻り同心の子持ち寡の恋愛模様を絡めながらの、小事件解決的な。
で、読み進めるうちになんだか雲行きが怪しくなって「あれ?そうなっちゃうの?」と作家を確かめたら、そう諸田作品だった。まぁ万事うまくはいかないか。言ってみれば宇江佐作品のあやめ横丁的な。
救いは新たな出てきた出番の少ない男が「まとも」であるところか。
とくにまとまる様子もなく終わっているので、あいあい坂でシリーズ化?? -
身分、格差、慣習…様々な形で鮮明に囚われている時代。
そんな時を生きながら、思いを秘め、与えられたその人生を生きる男(ひとびと)。
何より、作者が情に流されることなく、潔く書き進んでいるところに共感。 -
どきどき、どんどん読み進めたくなる。
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途中で作者の気が変わった?と思わせるくらい意外な展開だけど,どんな状況でも「最善をつくす」ヒロインの前向きさがいい。最後の明るい笑いが救い。