心がわり 狸穴あいあい坂 (狸穴あいあい坂)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 96
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714869

作品紹介・あらすじ

かつての想い人への恋情を胸に収め、夫・万之助との平穏で温かな日々を過ごす結寿。そんな折、居候の老女のもとへ親戚を名乗る大男が転がり込むが…。人気時代連作シリーズ最新作。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズもの。
    あれ?!図書館で借りれなくて、とばして読んだら、結寿どのも道三郎さまもほかの人と夫婦になっていた。
    でも、結寿どのは、災難が降りかかっても幸せをつかんだようで、何より。
    でも、やっぱり・・・。

  • 2014.4.19

    道三郎さんは…どうなったのだろう
    これは結寿さんの話なのだとようやくわかった
    そして、万之助様がなかなか良い
    美味しい所もってくな〜

  • 恋心を抱いたまま嫁いだ結寿。心優しい家族と平穏に過ごしていたが、祖母のもとへ親戚という男が転がり込んで騒動が起きる。婚家に恵まれ穏やかな暮らしに馴染みながらも、ふっと昔の恋心が疼き嫉妬してしまう複雑な結寿の気持ちが読みどころで、事件に首を突っ込む気性は変わらず祖父たちも巻き込んだ騒動も面白い。夫も結寿の気持ちを知っているのだろうが寛容なのもポイント。小山田家に危機が訪れた時に結寿は自分の気持ちに向き合い、自分の行く道を決断する。表題が所々で生きてると感じた。小山田家に幸あれと願う良いラストだ。

  • これでシリーズ終わりかな~?

  • L 狸穴あいあい3

    諸田作品!という感じ。
    シリーズはここまでなのではないかと思うけど、嫁いでからじゃじゃ馬ぶりは控えられていて物足りない感じ。
    それにしても嫁ぎ先の人間関係が良好で愛があるね。

  • 読み終えて「心がわり」の意味が判った。なるほど。
    お鳥見シリーズよりもこちらの方が面白味を感じるようになった。
    これでおしまいではないよね?
    どうなっていくか、今後が気になります。

  • 江戸時代に生まれた女性 なんかもの悲しく可哀そうな結寿のお話 女が結婚するのに本人同士でなく家と家の格式などで親が決めていた時代のお話
     恋人と結ばれず思わぬ人と結婚したのに やっと夫に愛情もち子供も生まれるというのに 婚家が思わぬ陥穽に落ち 位は無役には格下げ そして結寿が知らないうちに゜離婚話も  結寿は踏ん張って離婚の危機から逃れて 目出度しめでたしのお話 
    そう言いば僕は長男で好きになつた女性も一人娘 お母さんから医大の先生と入り婿のお話があるので娘と付き合いするのをやめてほしいと手紙を貰って あきらめた事があった 彼女幸せになったかな
    なんて思いながらよんちゃつた 離れにいるボケボケのおばあちゃんがピカ一だ それにしても みんな優しすぎ だから 悪い奴に隙間に入り込まれた 人を見たら泥棒と思え 反省

  • 心がわり、という意味深なタイトルはシリーズの転換点となる1冊。
    主人公の結寿はいつも自分のできる範囲で精一杯生きていて、かわいい。
    個人的には想い人の道三郎と結ばれてほしいけれど、この展開もまったく無理がなく「アリ」だと思う。登場人物みんなの心情に共感できるし、好感が持てるので読んでいて気持ちのいいシリーズ。

  • 前作までどことなく娘っぽさが抜けきれていなかった結寿が、一段と成長する。

    道三郎への思いを忘れられないという葛藤をかかえながら、夫万之助につくす自分に欺瞞を感じる結寿。
    だが、今作では婚家の危機により、その思いを吹っ切ることができたようである。

    主人公の女としての細やかな心の動きの描き方が、さすが諸田氏と言える。

  • 結寿が、妊娠出産する。
    小山田家では、大事件に巻き込まれ、結寿は、離縁されそうになる。
    心がわりとは、どうなることかと思った。

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著者プロフィール

諸田玲子
静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒。一九九六年『眩惑』でデビュー。二〇〇三年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、〇七年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、一八年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞。著書に『お鳥見女房』『あくじゃれ瓢六』『きりきり舞い』シリーズのほか、『四十八人目の忠臣』『波止場浪漫』『帰蝶』『女だてら』『尼子姫十勇士』『しのぶ恋』など多数。

「2023年 『其の一日 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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