ふたつの星とタイムマシン

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 270
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715798

感想・レビュー・書評

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  • 「熱いイシ」と「恋人ロボット」が良かった。

    「熱いイシ」
    長い付き合いで、最近相手の気持ちがはっきり分からない。もう自分の事は好きじゃないんだろうな、別れようかなと思ってるところで起きる単純で純粋な反応。良かった。
    もう自分の事は好きじゃないんだろうなって思うところが切なかった

    「恋人ロボット」
    最近、みんなロボットを自分の恋人にしている。自分の思う通りの事しかしないロボット。確かにいいかもしれないけど、予定調和ばかりじゃ楽しくないんじゃないだろうか。でも癒しにはなるかも

  • 最近「タイムマシンでは、行けない明日」を読んで、この本も読むべし!ということで購入(古本だけど)。とても期待度が高め。若干ファンタジー系の7話が収録され、登場人物もつながっていたところは素晴らしい。自分のお目当ては前作と関連する内容。「過去ミライ」は、過去を変えようとする女性主人公がタイムトリップする。でも若干ストーカー的で怖かった。「惚れグスリ」きたーーーこれこれ。長谷川さんがどうなっちゃったの?と興味津々。ん?若干、田中に対して冷たい感じ。丹羽を忘れていないからかな?それにしても人物描写に違和感。③

  • ロボットやタイムマシン、超能力など盛りだくさんの7つの短編連作集。
    1編が30ページ程でどれも読みやすく、あっという間に読了。
    「友達バッヂ」が一番好きだった。サトシがちゃんと大切な事に気付いてくれてよかった。

  • 面白かったです。

  • 超能力が世のなかに普通に存在して認められてもいて、タイムマシンが現実に研究されている、そんなパラレルワールド的な背景で語られる、ほのぼの、切なさもある連作短編集です。
    超能力が出てくるのだからSF的展開をしなければならない!という思い込みはそれほどなくても、それらをあくまで背景のひとつとしているだけで、普通に恋愛や友情をさらっと描いているというのは、ちょっともったいないようなそれでいいのかしら、というような違和感を感じたりもしました。それこそが味、といえばそうなんですが、変わった切り口だなあと感じたのでした。
    私は熱いイシ、という短編が良かったなあと思いました。なんか、きゅっと切なくなりましたね。若いっていいね(溜息とともに)。

  • SF小説とは知らないまま、手にとって読んだのだが苦手意識が前面に出ることが無く、楽しく読了。いつもだとSF小説を読むと苦戦をするのだが今回は大丈夫だった。心が温まる作品ばかりだからだろうか。個人的な見解なのだが、SF要素も少なく感じた。なので、SF小説が苦手な方でも楽しく読めるのではないだろうか。表紙の装丁はお笑い芸人の西野氏(キングコング)が担当。イラストの上手さにビックリしてしまった。

  • 星3つか、4つか。
    恋愛がどの話にも登場するのが作風かと思っていたが、友達バッジは欠片も登場せず、少し変わったものに。
    短編集なので、盛り上がるところで終わるものが多かったが、各作品の連動性や、友達バッジの作風は好きだ。

  • 短編集。
    タイムマシーンではいけない明日、また読み返したいな、と思いました。

  • 21.05.21読了
    読みやすかった。
    初めて読んだ作家さん。表紙のイラストに惹かれて。図書館でかりて読んでみた。
    これは、6作?くらいの短編集。
    1つ1つ話は切れているけれど、人物は繋がっている。若干人物がん?ってなる所はあったけど、総じて読みやすい。
    タイムマシンだったり、瞬間移動だったり、仲良くできるバッジだったり、時空?を変えれるようなアイテムを使った話かなー。
    人の気持ちを分かりやすく書いていることと、使っている言葉が理解しやすいからか、そうだよなーと思いながら読めた。
    ちょっと他の作品も読んでみたいと思った。

  • 既に読んだ「タイムマシンでは、行けない明日」の真相を解くために読む必要があるとのうわさを信じて読みましたが、結局よく分かりませんでした。ウォー!気になる!
    本としては短編でとても読みやすかったです。SFでタイムマシンやテレポーテーションが出てきます。妙に日常的な感じで現実離れして感じない本です。まあ現実離れはしていますけどね。

著者プロフィール

1979年東京都生まれ。2010年「国道沿いのファミレス」で第23回小説すばる新人賞を受賞。13年に『海の見える街』、14年に『南部芸能事務所』で吉川英治文学新人賞の候補となる。著書にドラマ化された『感情8号線』、『ふたつの星とタイムマシン』『タイムマシンでは、行けない明日』『消えない月』『神さまを待っている』『大人になったら、』『若葉荘の暮らし』などがある。

「2023年 『トワイライライト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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