永遠平和のために

  • 集英社
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本棚登録 : 133
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716313

作品紹介・あらすじ

有史以来、戦争をやめない人間が永遠平和を築くために必要なこととは? 「国連」や「憲法第9条」の理念になっているカントの力強い平和へのメッセージ。戦後70年を迎える今、復刻版として再出版する。

感想・レビュー・書評

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  • 内容としては分かりやすい。内容に突飛な印象は受けなかった。ただし普通すぎると感じるのはそれだけ今の国際社会に多大な影響を与えているからかもしれない。
    国連や日本の憲法九条の基本理念になったことも含め、日本人は読んでおくべきだと思う。

  • 書店の平積みで見かけ、ウクライナ情勢がある中で気になり購入。
    原書自体、ボリュームが少なく読みやすくして出版されたものとのことだが、本書の前半は文中に出てくる象徴的なキーワードを抜粋し世界各地の写真とともに掲載。
    カントが意図しない意味づけがされてしまう!という批判もありそうだが、個人的にはとっつきやすくなる工夫は良いと感じました。
    全体の後半は原書を翻訳した内容。
    読みながら、1795年出版とは思えないほど現代に通じる、また解決できていない観点がほとんどを占めておりこの200年以上、人類が抱える問題は変わらないのだな‥と実感。文中にもあるように人類にとって敵意をむき出しにする状態が自然であって、平和は努力せねば成り立たないからこそなのだと理解しました。
    国際的な活動や政治に全く関わっていない私ですが、平和であることが自然な状態ではないが、だからこそ平和になることが人類の義務であることは頭に入れておきたいです(世界と言わず、社会、世間、仲間内でも言える意識かもしれません)。

  • かなり読みやすい。後書きにもあったが、編集と翻訳の二人の努力というか、思いが反映された明瞭な翻訳でした。ウクライナ侵攻にあてて。

  • カントが生きていた時代はおびただしい数の戦争が起こっている.今ほど通信環境が整っていない時代だったと想像するが,それでも様々な情報を入手していたのだろう,第一章は取っ付きやすかったが,第二章はやや難解.解説で当時の状況が詳しく説明されているの非常に参考になった.気になった語句が多かったが,特に"厳密にいうと民主制は必然的に専制になる" は安倍政権の動きを見ると,的確な指摘だと感じた.

  • 高校生くらいからでも読めるが内容は決して空虚ではない。
    モラルと政治は一致しない現実を踏まえても、永遠平和は空虚な理想ではない。

  • 220年前の警世の書。いま書かれたかのようです。
    カントの提言は、わたしたち一市民に、平和のために行動せよ、権力者の戦争好きにブレーキをかけよ、と語りかけてくる。偉大な哲学者の、平和への提言に、乾杯。

  • 世界中の人、とくに先進国の政治家に読んで欲しい。
    これが書かれたあとに起こった世界的な戦争のことを思うと胸が痛い。

  • 必要なことはここに全部書いてある。

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著者プロフィール

1724-1804年。ドイツの哲学者。主な著書に、本書(1795年)のほか、『純粋理性批判』(1781年)、『実践理性批判』(1788年)、『判断力批判』(1790年)ほか。

「2022年 『永遠の平和のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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