チンギス紀 六 断金

著者 :
  • 集英社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716863

感想・レビュー・書評

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  • 歴史上の出来事をかなり再構成してるから展開が予測できない面がある。まぁ大水滸伝の頃からそうだったし、面白いから良いのだけど。

  • 金と組んでタタル族を殲滅し父の仇を打ったテムジンは、キャト氏をまとめる。着々と覇権に向け歩みを進める。一方で交易、牧場、鉱山、人心の掌握と人材の確保、拠点の整備…、次々に足場を固め力を蓄え飛躍の時を待つ。

  • <惰>
    はるか昔に『水滸伝』を読み始めた頃と何ら変わらず.新しい刊が出ると手に入れて読む.
    だが,前の巻よりときが何ヶ月か経ってしまっているので,中身をすっぱりサッパリおもうさまに忘れてしまっている. 登場人物がこうも無限に多いと尚更だ.
    この先もこの著者が生きて書く限りは,こういう体が続いていってしまうのだろう・・. まあ,それも良いが.

  • ようやく動き出した物語。今までの総まとめといったところ。しかし何故「断金」なんだろう?

  • 大きく立ちはだかっていた玄翁を倒し自らの出生の秘密を知ることで本当の大人になったテムジンの飛躍が始まる。テムジンが動き始めたことでジャムカやトクトア、トオリルカン、ジャカカンボといった周辺の雄たちにも変化が起こり、草原全てに何か大きな胎動のようなものが生まれてきた。ある意味、父親が殺され逆境を生き抜いた青年テムジンのサバイバルが完全に終わった巻となったのかもしれない。本筋とは関係ないが、梁山泊の生き残り宣凱の息子が出てきたりすると、何とも懐かしい気持ちになる。宣凱何してるんだろう。

  • 金との繋がりよりもボオルチュとテムルンとの結婚がようやくか!と嬉しくなる。
    玄翁を倒した後はついにジャムカとの戦いになるのか!?草原が一気に動き出したこの章は読みどころが多すぎてあっという間に読み終わる。何十人もの登場人物が出てくるので新しい章が発売されるまでに忘れてしまいそうなものなのにそれが無い。これが北方ワールドだ。この人の描く水滸伝は面白いだろうなといつか読もうと思った。
    ああ、今後が楽しみだ

  • チンギスカンを描く中国歴史小説の6巻目。

    金の要請でケレイト族と一緒に仇敵タタル族を滅ぼしていく話が前半のメイン。
    ただ、遊牧族のほとんどが反金のため孤立していくのですが、テムジンは着々と足場を固めていき、明らかに頭一つ飛び出してきています。
    親友のジャムカともついにたもとを分かち、各族の世代交代問題もあり、次巻では遊牧族統一に向けて一気に進むかも。

  • テムジン以外の人物像も少し読み始めるとするすると顔つきまでもが蘇ってくる。それ程深く読み込んでいるってことないのに、それでも強き男たち、強くしなやかな女たちの姿が眼に浮かぶ。
    草原もそこを駆ける馬たちも、森の狼の姿までも。(私のお気に入りのトクトア、一応隠居生活に入ったようだがこれからもまた登場して欲しい!)
    断金の意味、「あ~~」と後になってわかった。
    まだまだこのストーリーは続いてゆく。本になるのが待ち遠しい。

  • いくつかの大国、それらに翻弄される周辺国。規模の違いこそあれ、現世に違わぬ政事情。敢えてそうしてるのかと思ってしまうから、余計面白い。

  • 『いままで何度も死んでいたはずなのに、その度何かあって生き延びてきた』(a la クルト・ユルゲンス)

    今回は、チルギダイが命という名の盾となった、と。

    さて、次の盾は?

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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