その扉をたたく音

著者 : 瀬尾まいこ

• 集英社 (2021年2月26日発売)

作品紹介・あらすじ

本屋大賞受賞『そして、バトンは渡された』著者の新たな代表作!
音楽と人が生み出す、たしかな希望の物語。

29歳、無職。
ミュージシャンへの夢を捨てきれないまま、怠惰な日々を送っていた宮路は、ある日、利用者向けの余興に訪れた老人ホームで、神がかったサックスの演奏を耳にする。
音色の主は、ホームの介護士・渡部だった。「神様」に出会った興奮に突き動かされた宮路はホームに通い始め、やがて入居者とも親しくなっていく――。

人生の行き止まりで立ちすくんでいる青年と、人生の最終コーナーに差し掛かった大人たちが奏でる感動長編。

【著者略歴】
瀬尾まいこ
1974年大阪府生まれ。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、同作を表題作とする単行本でデビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、08年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、13年咲くやこの花賞、19年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。『君が夏を走らせる』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』など著者多数。

感想・レビュー・書評

[2031119番目の読書家さんの感想 · 2024年4月23日]

「あと少し、もう少し」のわたなべくんがしっかりした大人になって出て来てびっくり。
最後は泣けるところがありました。

[くんたさんの感想 · 2024年4月14日]

とても良かった。
なんだろう。涙が出た。
小学生から、成長していくのが嬉しかった。
自分のをしっかり見ていてくれてることにきづけてよかったね！

[フーテンさんの感想 · 2024年4月7日]

亡くなった身内のことを思い出しました。

[かずみれさんの感想 · 2024年3月29日]

どんな状況の中にいても、明日やその先にすてきなこたが待ってることを僕たちは知っている。
ここがいい。
明日グリーン•デイの曲を聞いてみよう

[prokofikukoさんの感想 · 2024年3月28日]

音楽を必要としない人でも心の中に残る音楽がある
老いて、曖昧模糊とした世界の住人になっても、なにか、大切な音が残る

[アルマジロさんの感想 · 2024年3月26日]

一気読みで、読後感もよかった。
自分のためではなく、その人を思って、その人のためにすること。それが心を動かすんだなぁと改めて感じた。
ぼんくらだけど憎めない素直な宮路くんに、いろんな思いを重ねました。

[神楽ちゃんさんの感想 · 2024年3月16日]

3.0

[rentamao1556さんの感想 · 2024年3月14日]

介護施設のお年寄りにぼんくらと呼ばれている宮路と、お年寄りとの容赦ないストレートな会話が面白くて、あっという間に読んでしまった。
施設で働く介護士の渡部くんは、私がつい先日読んだ『あと少し、もう少し』に登場した中学生で、大人になった渡部くんにまた会えて嬉しかった。
ようやく目覚めた宮路の行く末と、渡部くんの恋路を想像して、いつか彼らにまた会えることを期待しよう。

[よしひでさんの感想 · 2024年3月10日]

とても読みやすく、ほっこり面白く、急に泣ける話になる。「あと少し、もう少し」のスピンオフ。

[権兵衛さんの感想 · 2024年2月14日]

いい話だった。
優しい話だった。
よい日常だと思った。

瀬尾まいこさんの文章に癒やされてます。

著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。