マチズモを削り取れ

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087717495

作品紹介・あらすじ

路上、電車、学校、オフィス、トイレ……日本の公共空間にはびこる〈マチズモ=男性優位主義〉の断片を、現場に出向き、取材と検証を重ね、顕微鏡レベルの解像度で映し出す。

「関係ない」はもうありえない。
ジェンダーギャップ指数、先進国でぶっちぎりの最下位。
そんなジャパンを直視せよ。

【目次】
一章 自由に歩かせない男
二章 電車に乗るのが怖い
三章 「男/女」という区分
四章 それでも立って尿をするのか
五章 密室に他人が入り込む
六章 なぜ結婚を披露するのか
七章 会話に参加させろ
八章 甲子園に連れて行って
九章 体育会という抑圧
一〇章 寿司は男のもの?
一一章 カウンターと本音
一二章 人事を握られる
おわりに


【著者略歴】
武田砂鉄(たけだ・さてつ)
1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。『紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす』で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。他の著書に『日本の気配』『わかりやすさの罪』『偉い人ほどすぐ逃げる』などがある。週刊誌、文芸誌、ファッション誌、ウェブメディアなどの媒体で連載を多数執筆するほか、近年はラジオパーソナリティとしても活動の幅を広げている。

感想・レビュー・書評

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  • 砂鉄さんと編集者の方が様々な角度からマチズモ=男性優位主義を指摘し、怒りまくっている本。
    男性がこのような本を出すの、日本でも昔よりはジェンダー意識が進んだのかな、とは思うけど、欲を言えばじゃあどうしたらいいのかという解決策まで読みたかったなと感じた。簡単に策が出ないほど、日本の状況は終わっているということなのか。
    各個人で男女差について思いを巡らせるきっかけとしては良い本だと思う。

  • 東京オリンピックのごたごたで、日本がいかにマチズモに囚われている国なのかがはっきりと浮かび上がったと思う。コロナ対策に関してもそれが根深く関わっているのではないかと感じている。マチズモによる弊害を放置してきた結果として当然とは言え、散々すぎる状況に憤りと絶望感でいっぱいだ。
    2021年7月23日の毎日新聞朝刊のコラム「記者の目」は、フェムテック(女性の健康問題を解決するテクノロジーのこと)について取り上げている。コラムの最後のほうで、フェムテック関連の起業家が男性投資家に「これまで無くても困らなかったのだから何とかなるのでは」と事業について言われたことが綴られている。「こんなところにマチズモ」案件である。「無くても困らないということは問題が無いことと同じだし、それに多額の資金を投じて事業化することが何になるのだ」ということなのだろうが、先見の明もなく現実認識も雑なお前は投資家に向いてないから今すぐ辞めろって言いたい。
    閑話休題。
    マチズモがあまりにも浸透しすぎていて、問題点に気づかない人がたくさんいるのも事実だ。それは女性の中にも、悲しいかな存在する。
    マチズモを保とうとする雰囲気を許さないことを表明するには、砂鉄さんの言うように、いちいち突っ込むことを根気強く続け、事実を冷静に突きつけていくしかない。
    そして、砂鉄さんのように女性の声を無視せず、一緒に考えてくれる男性がもっと増えてほしいと切に思う。男性の中にだって、マチズモの蔓延る世の中で犠牲になっている人がいるはずだから。

  • ライターの武田砂鉄さんの本。
    男性優位社会=マチズモ について担当編集者Kさん(女性)の檄文(げきぶん)から始まり、二人で考察して深く穿っていく、という内容。

     「この社会は中年男性のための社会だ」と常日頃から痛感していた私としては、これを身近な男性全員に読んで欲しい、もっというなら日本中の男性に読んで欲しいと思うほどの内容でした。
     この本の一番のポイントは、ジェンダー論を当事者であり被害者である女性の視点(Kさん)を取り入れながらも、男性著者(武田氏)が書いているところ。こういった内容の本でありがちな、「ほら、また女がなんか言ってる」を払拭してくれるのです。だって著者が男性だから。男性フィルターもきちんと通してますよ、というわけです。

     いつも苦しい状況を「この人ならわかってくれるかも」と一縷の望みを抱いて吐露するも、「気にしすぎなんじゃない」「そんな大げさな」「被害妄想強すぎ」などと一蹴されてしまう。そういう経験は女性ならばかなりの人がされているのだろうと思います。

     すべての章を読むのが面倒だなという人は、個人的には1、2、4、5、12章は必須で読んで欲しいと思います。

     ちなみに本書で最も頷き度合いが強かった一文は、
     【一体いつになったら、私たち(女性たち)は楽になるのか、というストレートな告発が重い。そのストレートな告発を避け続けてきた私たち(男性たち)は、もうすでに楽なのだ。】 ー 287ページ
     この本を著した武田さんには「よく発行してくれました」という気持ちと同時に、「でも著者は今、同じ苦しみは共有していないんだよな」という一抹の寂しさが過ります。

     男女平等問題というのは、何にもとらわれず、制約など気にせずに素通りできるフリーパスを持った存在=男性で、「それならフリーパス制度をなくしましょう!」もしくは「女性にもフリーパスを!」というシンプルな話なのですが、既に特権階級と化した男性たちは「いやいや、そんなとんでもない」と考えています(このことを著者は、(会社の人事では)「単純に実力不足」と表現しています)。その男性たちの地位の裏側には女性たちの死体が転がっていることに気づきもしないか、気づいていても見ない振りをしているのです。結局、我が身可愛さにそのまま現状が維持されればいい、苦労していた身分はこれからも自分達のために苦労していればいい、ということなのです。だから、女性が声を上げれば「ヒステリー」「被害妄想」「これだから女は」とこき下ろして何とか問題を別方向へと向けようとします。
     この構造が頁をめくるたびにハッキリと浮かび上がってきて、(時折、著者が「何様のつもりだ」などと軽快に突っこんでくれるのがありがたいものの)当事者として読むと、とても重苦しい気持ちにさせられます。

     「おわりに」で著者が述べているのですが、「最近、ちょっと言うだけですげー叩かれるじゃん」と被害者側にすっと立ち位置を変える男性たちにこそ、読んでいただきたい一冊です。
     「個人を責めているのではなく、社会構造に疑問を投げかけている」ということを分かってもらえたら、この問題も、もう一歩、二歩くらいは先へと進められるのかもしれません。

  • マチズモ=男性優位主義。私が体験しており、そうそう、と頷きながら読めるもの、経験ないけど話には聞く、というものなど、納得のいく話ばかり。主張にもそれよ、と膝を打つ思い。
    想像以上に女性は不利にされていたのだと改めて思う。そして、一番嫌だと思うのは、小さい時からの刷り込み効果があるということだ。これはおかしいと思わずにやってしまう原因の一つだが、多大なる影響を与える。そういうことを植え付けないような環境は大事だ。

  • あまりに頷けることばっかりで、頷き過ぎて首がちぎれそう。
    フェミニズムは男性を貶めるものだと思い込み、やたらフェミニズムに憎しみを抱く人がいて、そういう人はフェミニストは女性かトランスジェンダーの人しかいないと思ってるけど(この本にも取り上げられた作家とかね)、アディーチェも言ってるように男も女もみんなフェミニストじゃなきゃね。
    この本が良かったことの一つは、著者が男性だということ。現代日本で権力を持っている男性に是非とも読んで欲しい。
    立って放尿するなら、掃除もしろよ。ほんと。
    この本は結構売れているようで、ということは男性読者もいるのだと思う。それも嬉しい。
    しかし、#MeToo運動を支援した男性議員に対して「もしかして枝○にケツでも掘られたか?はたまた福○に舐められたか?ならMeTooの資格ありや。」とツィートした作家の本の方がずっと売れている。
    買ってる人たちはこんなおぞましいほど下劣な作家を支持していると胸を張って言えるのか。
    インテリを自認する男のいやらしさ、男のプライドをくすぐり持ち上げるだけの「会話美人」(めちゃくちゃモテる)。
    ほんと、たくさん見たわ。
    引用しだすと止まらないからやめておくけど、ここだけは。
    「オレがこう思っているんだからこうだろ、に対して、別にそっちがそう思っているからって、そう決まっているわけではないでしょ、と切り返していく。」(p180)

  • こういうジェンダー問題の本を読むと、分かる分かる、となることが多すぎて、これも分かる、あれも体験済み、あ、この手の話なら私の場合、こういうことを言われましたよ、が次々に溢れでてきてしまって、書ききれない。

    だから、逆に読んでいて驚くこと(こんなことがあるんだ)は、ほとんどないのだけど、今回、さすがにこれは驚いた、と言うところを。
    ●国会の女性用トイレの実態、、、さすが日本のジェンダー格差の順位を下げている大きな要因の現場。職場に安心していけるトイレが無いなんて、地獄。
    ●2006年に起きた、特急サンダーバード号内で起きた、女性へのレイプ事件について、”痴漢から女性を守る会著”/江川雄一監修『満員電車には危険がいっぱい』で、「この一件に教訓があるとすれば、『女性も自衛しなければならない』ということです。残酷な意見と思われるかもしれません。ですが、先の状況を変えられる可能性があったのは、被害者の女性だけです」としている。
    え????????どういうこと???????
    まず、これって”痴漢から女性を守る会”と言う団体の著書、なんだよね?守る会がレイプ被害者女性に自衛を求める。へえ。
    砂鉄さんの説明を読んで、一応当時の記事も読んでみたけど、女性はナイフで声を出さないよう脅されてトイレに連れ込まれた。泣きながら引きずられてるのに痴話げんかと思われたのか誰も助けてくれず、乗務員へ伝えた人もいない。でも、女性が自衛するしかない。じゃあ、どうしてもレイプされたくなかったら、レイプか刺されるかの二択で刺される方選んだら周りがさすがに助けるよ、ってことなのかな?
    これはさすがに極端な例なのに怒りすぎだよ、って思われるかもしれないけど、これを本として出してしまうってことが闇が深いなと実感してしまうのだ。誰も、さすがにそれはおかしくないですか?と言う人が、出版社側にも、会の人(って誰なのか1人なのか分からないけど)も、監修の人も、誰もいない、ってことに絶望する。
    この後にも、レイプ被害の女性が訴えた裁判で、泥酔・嘔吐するなどの状況下で拒否できない状況だったが、被告側がそのことを認識していたとは認められない、ってことで無罪になっている。
    絶望のその上は、なんて表現したらいいんですか?(さすがにこれはその後二審で有罪になっているとのこと)

    怒りすぎて、何だかトイレネタばかりになってしまった(苦笑)
    しかし、それ以外のところは、女性としては、社会に出てから(痴漢なんかは中学生から経験してるけど)
    日々、自分や友達や同僚が経験していることなので、今回は省略。

    それから。
    こういう女性の生きづらさについて取り上げている本や記事を読むたびに、以前からずっと気になっていたことがあり。今回のこの著書で、砂鉄さんが触れてくれていて、改めて思ったことがあるので、書留めておきたい。
    それは、この男性優位社会を変えるためには、男性が、女性が差別されていると言う事実だけでなく、男性社会は男性にとっても苦しいこと・おかしいことが色々潜んでいるという事実もスルーしないで、と言うこと。体育会系の話とか、人事権の話とか、男性同士のマウントとか、男性だって疲れませんか?男性が苦しくなくなったら、女性に「男だって大変なんだよ」をぶつけなくて良くなりませんか?育休、男性が取ったってキャリアに不利にならなければ良くありませんか?個人個人の全ての男性の問題だとは思っていないんです。砂鉄さんの言うように、個人の問題と社会の問題、重ね合わせて捉えてもらえませんか?
    もう1つは、女性が女性を苦しめること辞めませんか?と言うこと。以前から、女性マナー講師などが出す、女性向けのビジネスマナー、愛される女性、みたいなものが嫌いで、読まないようにしているのだが、本書で一部抜粋されているのを読むと、やはり酷い、、、女性が女性に『男社会の中で好かれる女になるための作法』を説いてどうするの。自分たちが苦労したことを問題定義しないで下の世代に強いてどうするの。ビジネスマナーは男女共通の常識を共有する、それだけで十分。

    感想で「絶望」を連呼したけど、これを変えていくには、砂鉄さんがおっしゃるように『変わらないな、という憤りを保たなければ、マジで変わらない。マチズモを削り取るための有効な方法はないし、すぐに改善はできないけれど、このまま続けていくしかない。体系的にではなく、ひとつひとつ、目の前のことに突っ込んでいくしかない』のだろう。「なんか最近、ちょっと言うだけですげー叩かれるじゃん。」で終わらせちゃいけないのだ。

  • 男みんな読んだ方がいい

  •  この本を読んでいる間、私が都内の大型書店で働いていた時に経験したいくつもの嫌なことやセクハラを思い出して心がざわついた。元勤務先はオフィス街にあり、顧客の8割が中高年男性だった。「少子高齢化」の棚の場所を訊かれて案内すると、「あなたは結婚しているの?」。まだだと答えると「早く結婚して子どもを産まないとね」などと言われる。おつりを返す時にトレイではなく手渡ししてほしいというご要望通りにしたら差し出した手を握られる。外見をじろじろ見られて品定めされる。あるいは(これは不審者だったと思うが)いきなり住所を訊かれる。みんな初対面である。
    「ここでは接客業の女は全て男性を接待するためにいると思われているのだ」と感じて、年々心がすり減っていった。
     夜道を一人で歩く時も、電車に乗っている時も、不動産の内見の話もそうだ。なぜ女はただ外出するだけでこんなに恐怖を感じなければならないのか? 長年自分の中に澱のように溜まっていた憤りが表面化するのはつらいし苦しいが、よくぞ書いてくれました、という気持ちも大きい。施設の受付や客室乗務員などの女性もみんな同じ思いだろう。中高年男性が若い女性に訳知り顔であれこれ教えたがる、マンスプレイニングという行為も自分の父親から日常的に受けており長年のストレスだった。

     特に面白かったのは「それでも立って尿をするのか」問題。意地でもトイレでは立って用を足すというつまらない男のプライドが嫌でたまらなかったが、「座って用を足すことを強要するのは個人の自由の圧迫」という日本トイレ研究所代表理事の意見にもなるほどなあ、と思った。武田さんのおっしゃるように、「それでも立ってするなら自分で掃除しろ=つまり結局は座ってした方が楽」というのが一番公平だ。
     他にも「なぜ結婚を披露するのか」の章、「商社の食堂で会話を聞く」のパートは潜入ルポになっていてとてもわくわくした。
    「体育会の抑圧」の章の指摘も重い。部活の女子マネージャーの存在によって「男が身の回りの世話をしてもらうのは当たり前」という価値観のまま社会に出て行く。それでなくても家では母親が何くれとなく世話を焼いてくれる。これは私の持論だが、”家事をしない男”を育てているのは女だという矛盾も忘れてはならないと思う。
     部活での理不尽な要求はそのまま会社で「いつもいる」「根性で仕事を乗り切る」ことにも繋がり、息苦しい思いをしている男性も多いはずだ。妊娠・出産で一時的に職場を離れる女性は歓迎されないから、未だに女性の管理職や議員が増えない。根気良く考え、この負のスパイラルから脱却することを言い続けていかなければ社会は変えられない。こんなに粘り強く訴え続けなければならないのか、という読後感がずっしりと残った。ただ男性を批判するのではなく、男性側の生きづらさも考慮した上で答えを導き出せる社会にしたいと心から願う。
     最後に、あおり運転の加害者の96%は男性であること、そのうち20代から40代が69%を占めており上の世代だけがマチズモの権化ではないこと、元勤務先の男性客は高齢の人ほど物腰が柔らかく謙虚で、尊敬できる方々も多かったことを申し添えておく。

  • 身近に潜む男性優位主義を、編集者がお題を出し筆者が考察していくというスタイルで暴く。賃金、家事や育児や介護という定番でなく、ふだん気づきにいが言われてみれば確かにおかしいな、と思う視点からの切り口が面白かった。特に、不動産の内覧、女に会話に口を挟ませない、寿司屋やバーで繰り広げられる人間関係、人事権で行使される差別などは、これまでほとんど考えたこともなかった。ごく単純にいえば、女性は身体面と社会制度上で「弱者」扱いされている。男性優位主義者の主張の多くが「これまでこうだったのだからこうなのだ」という強弁に集約されるのは、強者=既得権益受給者、多数派、体制側が主に男であって、マチズモが改まらないのは本当は根拠もない強者である人たちの地位が脅かされることにあるのだという主張に賛同する。フェミニズムの意見をすると、別にその人の批判でもないのに「男を批判された」と、自分が男の代表のように怒り出す人がいる、とあとがきにあったが、これなどは、先述の自分の地位が脅かされる恐怖心の裏返しなのだろうと思う。

  • 「就活でポニーテールにして面接に臨むと清楚に見えて面接官のウケが良い」というエピソードを読んで思い出したことがあった。

    私が就活していた頃は「女子はどんなに寒くてもパンツスーツは着ない方がいい。スーツは必ずスカートで。」と言われていた。
    タイツもNGとされていたので寒い中スカートにストッキングで就活していたのを覚えている。
    おかしいと思っていたが、落とされたら困るからだ。

    では、なぜパンツスーツはNGなのか。
    「生意気に見えるから」だそうだ。
    「生意気だから」ではない。
    「生意気に見える」から。
    本当に本当に意味がわからないのだが、ポニーテール問題と根っこは同じで、女子学生は面接官=男に承認されなければいけないのだ。

    (ただ、最近の就活生を見ているとパンツスーツの女子学生をよく見かけるようになった。
    まじでどっちでもいいと思っているので、女子学生には好きな方を履いてほしいと思う。)

    「会話に参加させない」というのもハッとした。
    意図的に仲間に入れず、「女であるお前は自己主張するな」という空気を感じたことはあるが、違和感を覚える程度でこれはどういうことなんだとつきつめて考えていなかったので、言語化されて理解できてスッキリした。

    寿司の章はもやもやしてしまった。
    『ザ・ノンフィクション』の上京物語も観ていたので、男性が先輩から可愛がられているのに対して女性がなかなか会話に入れないシーンを思い出してぶんぶんうなずきながら読んだ。

    「いやいや、お前北大路魯山人かよ!」というツッコミ、今度から使おうと思います。

    そして、編集者のKさんが本当に素晴らしい。
    私ももっと怒らなくては、というポジティブな気持ちにさせられた。


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著者プロフィール

1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。近年ではラジオパーソナリティーも務める。
『紋切型社会――言葉で固まる現代社会を解きほぐす』(朝日出版社)で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞などを受賞。他の著書に『日本の気配』(晶文社、のちにちくま文庫)、『マチズモを削り取れ』(集英社)などがある。

「2022年 『べつに怒ってない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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