- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087718089
感想・レビュー・書評
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不思議なお話の短編集。どこか、不気味で、少し怖くて、可愛らしくもある、そんなお話。とりとめもなく、もともと忘れっぽい私には、読んだ側から、遠くへ行ってしまうような、フワフワとしたお話。どんなお話だったとか、誰にも伝えられそうにないお話。
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不思議な世界。舞台に関する短編集。
1番好みだったのはダブルフォトの予言。基本的には二人だけの世界で完結するその二人は共にどこか変わっていて輪郭がぼやけている感じ。不気味さを少し感じる。 -
ダブルフォルトの予言がいろいろと不気味。無限ヤモリは毎日ヤモリが湧いて出てくるのかと思ったらもちろん違った。
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ぜんぶ何とも言い難い余韻の残る話で良かった。
鍾乳洞の恋とダブルフォルトの予言が不思議で特に好きだったかも。
いけにえを運ぶ犬は、ストラヴィンスキーの春の祭典がお話のテーマに扱われてて、気持ち悪い曲だな〜と思った記憶があるからこのお話の後味の悪さとマッチしていて印象に残った。 -
短編集。
うーん、合わなかったな。
不思議でちょっと不気味で…と言ったテイストの話で、どれも「舞台」が関係してくる。
そして、どれもよく分からないまま話が終わる。
それが良いのかもしれないが、私は合わなかった。
唯一、面白く感じたのが、歯が痛くて思い悩んでいた女性の口の中から白い生物が出てくる話。
結局正体は謎だし、白い生物は出てきてもすぐに死んでしまう。なんのために白い生物は発生しているのだろう。
女性が白い生物に徐々に愛着を示していくところが少し怖い。
その後、女性の口内はどうなったのか知りたいような知りたくないような。
現在進行形で親知らずが痛い私の口内も不安である。 -
2023 2/23
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舞台×小川洋子×ヒグチユウコ。よりによって私の大好きな芸術3種の恐るべき盛り合わせに、私のために作ってくださったのですか?!と問いたくなる短編小説。どの短編にも舞台が必ず登場するのだが、趣がそれぞれ異なるだけでなく、小川洋子さんが書くとこうなるのか!という驚きに満ちた珠玉の8編…(まだ余韻が)。虚構と現実が同時に確かに存在し、共鳴しあい、たとえ終わりが来ようとも心に宿り続ける尊い灯火(ともしび)。それが私をあたため、寄り添い、明日を照らす。死と生の循環。舞台の魅力がこの1冊に詰まってる。
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「舞台」に関連した不思議な短編集。どれも地味だけれど、印象的だった。
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最近遅読化著しい私が一気読み。
美しくてせつなくて、そして怖い作品たち。「え、これはどういう意味なの⁇」と思うところもあって、久しぶりに同じ本を読んだ人と語り合いたい!と思う1冊でした。
私が好きなのは、「指紋のついた羽」「ユニコーンを握らせる」