- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087731088
作品紹介・あらすじ
1985年秋、パリの読書界で、一冊の不思議な小説の評判が、除々に、しかし確実に広まっていった。作者は28歳の新人。フランス国内のみならず、国外からも、がぜん注目の集まったその一冊が、この『浴室』である。物語は奇妙である。語り手で、主人公でもある青年が、いつごろからか、浴室で時を過ごすようになってしまう。
感想・レビュー・書評
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2回目。この人の小説が好きで、
友達に勧めようと思って改めて読み直し中。
フランスのいい意味で退屈な映画みたいな心地よさ。
ただ映画は見てれば進んでいくけど、本は読まなくちゃ。
というわけで、なかなかページ進んでません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
風呂、街ブラ、入院、風呂。それだけなんやけどなんかいい。彼女、結構振り回されてるけど、天真爛漫で可愛いな。よく愛想つかさずにおれるな、彼氏ずっとバスタブにおるのに。たまに時計とかプレゼントしてくれるのがええんかな。
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読みやすい文面で不思議な小説でした。
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主人公は日常の時間を浴室で過ごし、引きこもりかと思うとそうでもなく…。恋人にも仕事関係の人にも言わずにいきなり旅に出て、自分の感情のまま恋人に怪我をさせ、なんだか身勝手で面倒くさい男だな~と思ったストーリーでした。 -
主人公の男性は、結局、何を求めているのだろう。パリの浴室生活から、一度は抜け出しイタリアへ。しばしのホテル生活を経て、再びパリに。淡々として、とくに試行錯誤したりもがいたりする感じもないので、どこに行こうが誰と交流しようが、大きく変化しようもない。そして、ちょっと人間性に難が……。恋人のエドモンドソンがなぜ愛想をつかさないのか私には謎。これ、振り出しに戻って、また似たような日々を繰り返すのかな。
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知人に薦められて読んだ小説。
主人公は浴室で暮らしていたが、恋人に言われて浴槽から出る。イタリアに旅行をしたが、周囲との関係は再び悪化。また浴槽へ引きこもってしまう。
読んだ後、これは小説なのかと不思議な感じがしたことだけ覚えている。 -
済
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ベケットの「ゴドーを待ちながら」とカフカの「変身」を思わせる。
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たんたたたん。
大好きではないが、嫌いではない。
一年の中で数日はこういう本を読みたくなるなる日があるものです。 -
おしゃれ。フランスの映画みたいな、非日常をゆっくりと飲み下すような、それでいてそれが当たり前のことであると錯覚してしまうような感じのはなし
でも同じ場所をぐるぐるしない、しっかり物語が進んでいく。
「パリに帰る」という台詞がとても羨ましかった。うちもパリに帰るとか言ってみたい。