- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087733372
感想・レビュー・書評
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旅行記。京都ほか。
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トゥーサンの著書はどれも好きだけど、これは残念ながら面白くなかった。
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久しぶりのトゥーサン。野崎 歓の翻訳 ってすてき。
旅行記面(つら)して、丸っきり個人的なことしかかかれていない。普通の旅行記だったら、つまらないとかいうだろうけど。 -
旅に出る時は高揚感と共に、もう戻らないかもしれないというどこか甘美でさえある疼痛を覚えるものだと思っていたけれど、ジャン=フィリップ・トゥーサンは、旅立ちの際の甘やかな苦悩は、死のみならずセックスの可能性がつきものだとわかっているからだ、と。なんという炯眼。「自分が時間とその流れの一部分だと実感すると寂しくなるが、時間に押し流されていくという感覚は書く事によって常に軽減されてきた」。『セルフポートレート』のこの「流れにあらがう」一説は、三条大橋(と思われる)の手すりに手をつく彼の後ろ姿の表紙絵と相まってひどく心に残る。
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さすがトゥーサン。
異国もののエッセイとなると大体が同じような視点で描かれますが、トゥーサンは視点が違う!そこ、ふくらませちゃう??みたいな 笑 -
この『セルフポートレートー異国にて』はエッセー集です。
タイトル通り、異国で彼が感じたことを気ままに綴っています。
エッセーっていうより、世界の都市のタイトルがつけられた短編集っていう感じ。東京ではじまり京都に戻ります。
「奈良、日本の古都」のストリップの話とか面白い。
飄々とした文体がなかなか好み
「チュニジア」の[助手席はフランス語で死の座席という]とか豆知識的注釈がツボだったり。
おなじくチュニジアの“車の中のちょっとした○○”のあたりの描写が面白くって笑ってしまいました・・・
街の描写そっちのけの異国エッセー(そもそも旅ってことも異国ってこともあまり重要じゃないような)ステキ。 -
普通にタラタラ読んでると・・・。
ラストにやられます。