このベッドのうえ

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087748468

感想・レビュー・書評

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  • クッションにもたれかかるようなカタチ。

    幸せな恋や想いの中に、キン、とした痛み。
    その痛みが幸せな”はず”という言い聞かせに繋がる。
    でも、そういう葛藤さえも幸せの中にいるからこそ感じられる痛みだという事に気付きたい。

    以前の筆者の作品を読んで好きだったのだが、今回は筆者の考え方に自分とのズレを感じる。
    以前ほど好きになれないのは自分が変化したからだろうか、それともこの作品がたまたま好みではなかったからだろうか。
    おそらく前者。この雰囲気が上手く合えない。
    少し寂しいね。

  • <b>彼のそばにいるときには、いつだって未来はどこにもなかった。現在と――いくら手を伸ばしても、すんでのところで手の届かない過去しかなかった。<br>
     今になってみると、こう思う。いつか失われる恋だと予感していたからこそ、私はあれほどまでに彼を愛しがっていたのかもしれない、と。</b>/「真夜中にそっと」<br>
    (P.26)

  • この筆者は初めて読んだ、かな?
    なんだか綺麗すぎる。
    恋愛の美味しいとこどりってカンジ。

  • 装丁がかわいい おさけとれんあい

  • 道ですれちがうカップルや、男の子とか、
    いちいちなにも思わないけど、
    それぞれいろんなことがあって今があり、
    今もいろんなことがあるんだろうなぁと思う。
    「真夜中にそっと」の女の人の暮らしぶりがいいなぁ。
    表面がカリカリに焼けた、熱々のコロッケとメンチカツ「このベッドのうえ」。
    マティーニにも挑戦してみたい。

    さらりと読める軽い短編集。残るのも軽め。

    別れの覚悟を決めたうえで、別れない。
    庸介と私のあいだに、それが可能だろうか。
    身勝手な執着心を持つことなく、私は彼を愛し続けることができるだろうか。
    「さざなみ」

  • 080506 アルコール

  • 季節が共通テーマである8つの短編集。
    表題作と「真夜中にそっと」「マリーゴールド」「春の嵐」が好きです。
    短編集だけどすっきり読めて好きです。

  • 一番最初の、
    オーダーメイドの服を作る女性のお話 のみ。

  • 野中さんのお話はどれもとても素敵です。
    タイトルにもなっている「このベッドの上」が好きです。

  • 野中柊さんもほっこり感から言って大好きな作家さん。
    作中に出てくる主人公の大好きなものとかが可愛らしい。
    ちょっとした道端の梅だとか、美味しそうな素朴なおにぎりだとか☆
    全然関係ないけど一人暮らししたらこんな風に暮らしたいなって思う。

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著者プロフィール

野中 柊(のなか ひいらぎ)
1964年生まれ。立教大学卒業後、ニューヨーク州在住中の1991年に「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞して作家デビュー。小説に『ヨモギ・アイス』『小春日和』、『銀の糸』、『公園通りのクロエ』、『波止場にて』『猫をおくる』など、エッセイ集に『きらめくジャンクフード』など、童話に「パンダのポンポン」シリーズ既10巻(長崎訓子 絵)、『ようこそ ぼくのおともだち』(寺田順三 絵)、「本屋さんのルビねこ」シリーズ既2巻(松本圭以子 絵)、絵本に『赤い実かがやく』(松本圭以子 絵)など著書多数。『すてきなおうち』(マーガレット・ワイズ・ブラウン 作/J.P.ミラー 絵)など翻訳も手がける。

「2020年 『紙ひこうき、きみへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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