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- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087753820
作品紹介・あらすじ
夕暮れはやい、山谷。集うはイスラム五郎、ホメイニ、ロレックス、刺青、猪鹿蝶…山谷の俳人たちだ。石井こでまりが飛び込んだのは過去と未来を封印したその日暮らしの住民たちの町だった。伝説のプリンセス俳人の行方を追うこでまりを待ち受ける奇怪な人物と厄介事の数かず。やがて明らかになる十七文字に隠された哀しい過去…。俳句は濁世の清き露なのか。山谷の俳人を描く書き下ろし小説。
感想・レビュー・書評
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作家さんは、美緒さんの旦那様(カズさん)の同級生。
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寄らば大樹・・・と「結社」(俳人の集まる団体。所属していないと何かと不便)に集う俳人を軽蔑し、女一匹狼を気取る、短気で正義感が強く喧嘩っ早い、こでまり。37歳、独身、フリーライター兼俳人。
山谷というドヤ街の俳人たちを取材するため、意気軒昂に日雇い労働者の集団に飛び込んだこでまりは、そこに忘れ難い自らの過去の片鱗を見出だす。
山谷という特殊な土地の在り方、またその住人の描写が興味深い。心象をうたった俳句、というのは面白いな、と思った。
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