みにろま君とサバイバル 世界の子どもと教育の実態を日本人は何も知らない

著者 :
  • 集英社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087817058

作品紹介・あらすじ

これからの時代、絶対知っておくべき、
世界では常識、日本では非常識なトピックが満載!
英国在住の日本人有名ツイッタラー「めいろま」こと谷本真由美氏による、
息子みにろま君(愛称)が生まれて初めてわかった、
海外と日本とでは驚くほど異なる教育事情、子育て環境の赤裸々レポート。
コロナでわかった真の国力と教育の重み、
新興国の富豪の過酷な教育方針はなぜか、多国籍な言語環境に放っておけば、
マルチリンガルなグローバルエリートに育つわけではないなど、
日本で暮らす日本人の親子が全然知らない本当の情報がわかります。
ベストセラーシリーズ『世界のニュースを日本人は何も知らない』の、
子育て版ともいえる本!



はじめに
第1章 子供を持つことで社会の見方が変わった
第2章 海外では……は真っ赤なウソだった!
第3章 子供の人権、それはどこ?
第4章 コロナで暴かれた海外の現実
第5章 バイリンガル教育の実践
第6章 100マス計算が否定される国
第7章 子供を国際人に育てるには?
終わりに――みにろま君にひとこと

【著者プロフィール】
谷本真由美(たにもとまゆみ)
1975年神奈川県生れ。著述家、元国連専門機関職員。英国在住の日本人有名ツイッタラーめいろま(@May_Roma)として、かねて時事や文化、ビジネスに関し、数々の舌鋒鋭いツイートを展開している。数年前に息子のみにろま君(愛称)が生まれ、子育て事情の情報発信も増えた。日本、英、米、伊など世界各国での就労経験がある。米国シラキュース大学大学院にて国際関係論および情報管理学修士を取得、ITベンチャー、コンサルティングファーム、国連専門機関、外資系金融会社を経て、現在はロンドンに住む。近著に『世界のニュースを日本人は何も知らない』『世界のニュースを日本人は何も知らない2 未曽有の危機の大狂乱』『日本人が知らない世界標準の働き方』など。

感想・レビュー・書評

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  • もらいました。

    ①教科書を丸暗記したり、年表をそのまま覚えたりするような作業をしませんから、知識の総量というものが増えません。p196
    アウトプット重視っていうのは、要するに賢い子だけに向いてるってこと。頭が空っぽでもアウトプットはそれなりにできるけれど、頭の中はどれだけやってもからっぽなわけで。

    ②他人を従わせて物事を達成できる、強い性格を持った人が「有能な人」です。p232
    海外の子は協力し合わない。このことは、子どもにも早くから知らせておくべき。
    なるほどね。
    強靭な肉体
    高い知性
    カリスマ性
    従順なだけではだめ。

    ③利息とは何か、複利とは何か、投機と投資の違い、原資とは何か、家を買ったら修理費や維持費に大変な費用がかかることや、投資財と消費財の違いといった、お金のごく基本的なことを、毎日のように繰り返して教えるべきでしょう。p251
    自分もわからない言葉があるよ。一緒に学ぶつもりで。簡単なお金の本でも買おうかね、親子で一緒に読めるやつ。

  • ハックショイ!
    そこに たまたまNYから一時帰国していた
    「海外出羽守」がいて
    彼女 曰く
    ー あれっ みなさん
      そのあとに なにか言わなきゃ
      God bless you って つけなきゃ

    という 話を知人から聞いたばかりです

    いるんだよねー
    少ちょっと滞在していた輩に
    こんな奴が

    実際に 性根を入れて海外(日本以外の国)に
    暮らしたことのある人は
    間違っても 恥ずかしくて
    そんなことは 絶対に言わない

    このような 話がてんこ盛りに
    書き綴られた一冊です

    書き慣れておられることも
    あり
    次から次へと
    ーそんなことは あり得ない
    の オンパレード が
    実に心地よく 読ませてもらえます

    「日本人は何も知らない」
    をキーワードにして
    さすが 海外での就労経験、放浪経験での実話を
    もとに おもしろおかしく読ませてもらえました。

  • 日本にしか住んだことがない身としては目から鱗の視点でした。
    海外ばかりを誉めるニュースはたしかに良く見る。
    一方で日本を持ち上げるだけの番組も。
    どちらもあるし、できるならば自分で両方を知って考えることの大事さを考えさせられた一冊。
    イギリスに住む著者の生活や教育事情は細かく書かれていてとても興味深い。

  • 知らないことが多いです。海外には行けるのなら行くべきですね

  • アメリカの大学を経て海外のIT企業や国際機関に勤務後、英国人の夫との間に男の子を授かり、英国で子育てをしている著者が、子育て・教育について英国・欧州と日本を比較しながら書いた本。

    著者は以前は欧米は優れている、日本は遅れている、と言い立てる著者言うところの「海外出羽守」だったが、子育てをするようになって英国の子育て環境の酷さ、日本の子育てのしやすさや子育て支援の手厚さに驚き、考えが180度変わったという。
    そして上っ面だけを見て欧米の子育て環境は優れている、日本は子育て支援が不十分、と批判や不満を発信している人たちに反論している。

    確かにそういった出羽守へのアンチテーゼという意味はあるのだと思うが、あくまで著者が見聞きして著者なりの価値観で断定した記述であり、状況を深堀りしたり広範な調査をしたりしたわけではなく、統計データも付されていないので、出羽守たちの発信と同様、一つの見方でしかないということは念頭に置いて読まないと誤った世界観を築いたりバランスを欠いたりしそう。
    また、長く日本を離れているからか文章がうまいとは言い難く、途中から久しぶりにちょっと気持ちの悪い日本語を読んでしまった…という気分になる。
    著者は有名なツイッタラーだそうで、つまり、ネットでは通用するレベルの言説や文章をあまり整理せずに本にしてしまった大手出版社ってどうなの、という感想。

    しかし一定のリアリティはあり、最後の、子供を国際人に育てるには?の章は総花的で矛盾はあるが、海外で生きてきた人の実感ではあるんだろうなあ、と思った。

  • 言いたい主張ありきで、それに偏った内容を列挙しているので、本当にそう?と思う主張もあり。有名ツイッタラーさんなので、煽って来る論調が多いのが気になりました。買って読む本ではないかな。図書館で借りればいいと思います。
    でも、イギリスの幼児教育の情報って日本には少ないと思うので、それらは興味深かったです。
    日本の常識を世界の常識と思ってはいけない、という点は国内に留まる日本人には分かっていた方がいい点なので、納得感がありました。

  • 日本と世界特に欧米との子育ての違いに関して、興味深い内容がたくさんあり。特に、イギリスとの教育方針に、関しての説明は、面白かった。

  • 海外、特に英語圏の生活習慣、子育て環境が日本に比べてかなり酷いことはよく分かった。欧米や中国は常に戦闘状態なのであり、日本人とは哲学が違うことも分かった。これらを総合すると、隅々まで行き届いた日本のシステムは素晴らしいが、あくまでこれは日本が特殊なのであり、外国も同じだと思ってはいけないし、残念ながら世界のマジョリティはあちら側なので、そこに対する正しい理解を持ち、そういう環境でも臆することなくやっていける力をつけるべし、ということだな。
    海外の手法をやたらと称賛する必要がないことを具体的に示してくれたのはありがたいが、そんな環境で自己肯定感だけやたら強い人間がリーダーシップだけで上に立てば上手くいくはずはない。

  • 日本の教育制度は諸外国と比較して平等ではあるが、最近はそうでもなくなってきている。国内トップの大学に進学するには、親の財力が必要になってしまっているが、その割には世界に通用しない無駄な学歴なのだそう。
    どうする?日本人。

  • みにろま君、年長児の段階でApple TVから検索して世界中のニュースを見るのがお気に入りって、賢いなぁ…すごいなぁ…!?

    著者のように海外歴の長い人間って、どういう親子関係なんだろうとずっと気になっていたけれどそもそも父親が海外志向で英語を学んで海外で働けと勧めていたと読み納得。それなら親への罪悪感なく海外で暮らせるなぁ。

    また私も著者のイメージが数年前と違うとなんとなく感じていたら、第1章で「私は子供を持ってからTwitterでの発言が180度変わったので、中身の人が入れ替わったんじゃないかと言われることが多い」と書かれてて笑った。

    公園で子供と遊ばずずっとスマホ見てる親を不信の目で見てたけど、海外(イギリスや欧州?)ではそれが普通と読んでそれもびっくり。
    こちらは決して童心に帰ってる訳ではなく、親も一緒に遊ぶ方が子供のためになると信じて公園で鬼ごっこやってるのよね…。

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著者プロフィール

谷本真由美(たにもと まゆみ)

著述家。元国連職員。
1975年、神奈川県生まれ。
シラキュース大学大学院にて国際関係論
および情報管理学修士を取得。
ITベンチャー、コンサルティングファーム、
国連専門機関、 外資系金融会社を経て、現在はロンドン在住。
日本、イギリス、アメリカ、イタリアなど世界各国での就労経験がある。
ツイッター上では、「May_Roma」(めいろま)
として舌鋒鋭いツイートで好評を博する。
趣味はハードロック/ヘビーメタル鑑賞、
漫画、料理。
著書に『キャリアポルノは人生の無駄だ』(朝日新聞出版)、
『日本が世界一「貧しい」国である件について』(祥伝社)、
『不寛容社会』(ワニブックスPLUS新書)など多数。

「2022年 『世界のニュースを日本人は何も知らない4 - 前代未聞の事態に揺らぐ価値観 -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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