天使の声

著者 :
  • 集英社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087821215

感想・レビュー・書評

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  • 「野には花/森には 秘密が/眠っている/一瞬煌き過ぎるその姿に/人は運命を狂わせるのだ」

  • 収録作品:「天使の声」、「残夢(のこんのゆめ)」、「眠れる森」

  • 中古本でようやく手に入れることができました。
    絵もお話しも繊細で儚くてとても綺麗。

  • 「自分が生きていく為につけた傷」それもまた生きていく為の術、なんだね。
    それを弱さと取るか、したたかととるか。
    「子どもの頃ヒキガエルを飲み込んだ」声の女の子が、理想の女子像、でありました(^ω^)
    他2作も珠玉作品。
    「眠れる森」なんて、3次元化見てみたい!
    この頃の吉野さんの画風が一番好き。

  • 今回表題作「天使の声」で交通事故から奇跡的に生き残った主人公は左耳の聴覚を失う。それを同じ事故で最愛の夫を亡くした女は主人公の聴覚異常を疑う。医学的には何一つ問題の無い主人公の聴覚異常は、何かの「代償」だと問う。
    という部分を読んでいて、この「代償」というキリスト教でいう「原罪」なのかなと考えてました。

    が、これは表紙のせいによる勘違いですね。
    「代償」というの言葉は吉野朔実の世界観の大事なキーワードに思ったんで、考えながら読んでたんですが、「原罪」のような罪があるから、喉ぼとけが出るとか、肋骨が足りないとかそういう事ではなく、物理の質量保存の法則のほうがしっくりくるなぁ〜 と感じました。今年のノーベル賞の人の発見した。内容は、エネルギーの等価交換を行おうとするんだけど、時々どっかが壊れてしまって、うまくいかない時があるといった話だったように思います。
    等価交換だから、うまくいく時はうまくいくはず、悪いときは必然として惨酷なほどにとことん悪く、なるはずなのに、時々調子外れる。
    という修道女が不幸を試練と感じてるのではなく、沖縄のナヴィが不幸をありのまま受け止めようとしているような、西洋的ではなく、東洋的神秘主義の中に身を置いているように感じました。

      

  • この人は、きれいすぎる世界を描いても身に染みるものをかけるのがすごいです。

  • 全1巻

  • 丁装が美しいが読みにくい。同収の「眠れる森」のもの悲しさが好きです。

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