- Amazon.co.jp ・マンガ (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088440026
感想・レビュー・書評
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エピソード編4冊目は、とうとうクライマックスのロザリー編。「エロイカ」で、ベルナールとアランのナポレオン暗殺失敗の後、スウェーデンへ逃れた二人が出ていましたが、飛行機などない当時、どうやって辿り着いたのか、これでよく分かりました。なんとここにもジェローデルが! しかも、○ーの一族になって! 変わらぬ麗しさに喜びつつも、イケオジになったところも見たかったかも。
フェルゼンの最期まで語り切って、「ベルばら」の本当の最終回、感無量です。池田理代子先生、ありがとうございます。 -
ロザリー・・・泣けてくる・・・!
次々と親しい人を喪って、明日のことより過去のことばかりに想いがゆくロザリーと、まだ過去が少なく未来が大きい息子のフランソワ。闇と希望を行ったり来たりするような物語の軌跡が、対照的な2人の様子とシンクロする。
そしてフェルゼンの最期。なぜあの日に死んでしまわなかったのかと生涯悔やみ、嘆き続けた彼の愛の在り方。誰にも分かってもらえないと思ったから、口を閉ざしたのかな・・・と考えるともうそれだけで悲しくなってくる。
一人ひとりの選択が、少しずつ国を作っていった激動の時代の物語。愛し方、死に方さえも歴史を作る、そんなふうに感じたエピソードの数々だった。 -
14巻の主役はロザリーとその息子フランソワ。
フランス革命で華々しく散っていった主人公たち、そして生き残った脇役のロザリー。
しかし今となっては語り部となるロザリーこそが真の主人公なのかもしれません。
そしてそれは青春事態を過ごして大人になった読者達でもあるのでしょう。生き残って過ごしてきた人生は、それは漫画とは違う自分だけではどうすることもできない辛く苦しいこともある。
そういったものを池田理代子先生は描きたかったように思います。
池田先生はこの作品以外にもヨーロッパ史に関わる作品をいくつも残しておられますが、お陰様で学生時代の私は世界史の成績は良かったです。自分が勉強したからということは全くなく一重に池田理代子先生のお陰です。
池田先生のヨーロッパ史についての研究はかなりのことと思われます。
ジェローデムの話については、そんな池田先生が息抜きに入れたエピソードと思っております。 -
ロザリーとフェルゼンのその後。フェルゼンがスウェーデンに帰国後民衆に虐殺されるまでが描かれます。
エピソード編の中で一番面白かった。
ジェローデルがまさかあの一族に加わっているとはなあ。ジェローデルは、あの一族に容姿や雰囲気がピッタリだから、突拍子もない展開とはいえ、良きです。 -
ロザリーとフェルゼンの最期。きっちり描かれていてスッキリした〜。ジェローデルさまにはちょっと笑ってしまった。ポーの一族読んでみたくなった。